○中山(正)
委員 一般の
方々は、その社会体制の違いを考えずに、税金がなくなったといえば、それを単純に受け取られる傾向がありますので、まことにおそろしいことだと思っております。私も四年前に、いま
大臣がおっしゃったように、ソ連へ行きましたが、ワイシャツを買いましたら、その時代で一枚八千円しておりました。グムというデパートで見ましたら、カラーテレビのろくに映ってないやつが、三十六万円しておったことを記憶しておりますので、いまのお話も、これは国民に利潤を逆に認めない、利潤を取り上げて必要なものだけを与えるという形で、表面税金を取られてないという形になっていると私も思っております。そういうことを
機会あるごとに、ひとつ通産省の長官であられる政治家としての中曽根
大臣からも、いろいろな
機会にもちろんおっしゃっておられることだと思いますが、この
中小企業庁設置法の一部を
改正する
法律案の心がどこにあるかという
意味で、そういうお話も、ひとついろいろとしていただきたいと思います。
そこで、私は、今回の物価騒乱は石油問題だと思います。私は、世界戦略の中でなかなかうまく仕組んだと思います。ある軍事専門家に聞きますと、ソ連はアラブに二カ月ぐらい前からミサイルを船積みして運んでいた。チュメニ開発、この間、三、四日前の読売新聞なんか、夕刊に気が狂ったみたいに、チュメニ開発は、まことに有利であるということを書いておりましたが、私は、あの西ドイツからモスクワへ総理がお入りになった前日に中東紛争が起こったことに、非常に
意味があると思う。パイプラインを西ドイツに回して、西ドイツから持ってこようという総理の
考え方に対して、それがむだな
努力である、それよりもチュメニ開発、こっちの水は甘いぞという引きつけがあの事件であった。それが石油問題を通じて日本に精神的な圧迫、そしていろいろなものを築き上げる源泉であったと思っております。
実は、中曽根
大臣、そのとき日本におられなかったから御存じないでしょうが、中曽根
大臣と三木
大臣が行っていらっしゃるときには、写真がばんばんと日本の新聞に出ました。ところが大平外務
大臣がアメリカにいらっしゃるときには、通信社が一社しかついていかなかった。私は、この石油騒乱が済んでみると——この間、通産省の石油
部長の御
説明を聞いたら、世界の原油のうちの七五%はメジャーの石油だ、あとの二五%がアラブの石油だ、そのDDオイル、ダイレクト・ディール・オイルのうち二〇%は、バイバックでメジャーに入るのだ。そうしたら、私、中曽根
大臣にこういうことを申し上げて恐縮でございますが、中曽根
大臣は五%の原油を追いかけられたのではないだろうか。それも一ダースから安くなるという原則で、九五%の原油を扱うでっかいほんとうのメジャー、そのメジャーをおこらせた。総理が帰ってこられると、ブクム島でユダヤ人が
経営しているシェルを、日本人を加えて襲わせた。これは、なかなか石油戦略として——中曽根
大臣すばらしい人ですから、まさかそんな簡単に乗られるとは思っていなかったのですが、それで経済援助まで上乗せして高い石油を追いかけている。
これは大平
大臣の責任でしょうが、安川さんを通じて、天皇陛下をニクソンに会わせないで、ヤマニが来たらすぐ会わせた。それがいまの石油騒乱である。いま繊維協定を通産省で話し合っていらっしゃるらしいのですが、ある人に聞いたら、繊維は、クリスチャンディオールの社長もユダヤ人だ、製造過程を除いてほとんどアメリカのユダヤ人が繊維を扱っている。これは、かつて繊維問題で通産省が自主協定なんていって、なかなか言うことを聞かなかった、このやろうとおこったのがドルの吸い上げである。ふしぎなことに、キッシンジャーがサウジアラビアへ行ったら、先月の十八日に対米禁輸を解いている。騒乱はおさまった。片一方、十一ドル六十五セントになったら、十一月の二十八日には、アメリカがロッキー山脈の中に二兆バーレルの石油があると発表した。サウジアラビアの百七十倍。それで、三ドルなら開発ができないが、五ドルなら開発できる。
私は、大政治家であられる中曽根
大臣の、その辺のお考えを伺っておきたいと思うのです。私は、政治家として、明治の政治家は、アメリカに大砲を撃たせなかったから日本はよくなった、植民地の経験がない、
昭和の政治家はアメリカに大砲を撃たせたと思っているんです。だから、日本は焼け野が原になった。いま政治の歩み方を見ていると、日本というのは再び干上がる日が来るのじゃないか。
総理にも、これは言ったことがあるが、チュメニから原油をもらって、とんとん日本は——私の大阪市なんて、下水の処理は八割重油でやっています。ある日、不可侵条約が破られたみたいに、バルブを締められると、この大都市の水洗便所は、全部逆流します。一体どんな状態が起こるか。これは、ちり紙騒動どころの話ではない。
それに私は、やはり自由主義国同士の連携というもの——アメリカか今度は、石油て八七%、日本にユーロダラーを持ってきて、一ドルで四十円もうけたユダヤ人がいるという話です。日本は、アメリカの金庫の中に金があるなんていって、ドルの紙だけ持っていて、ちょっとなまいきが過ぎたんじゃないか、こういう気がする。その余波が全部
中小企業に寄ってきていますよ。
そして、いまここで九十七時間のストをやる。上は六万円から平均三万円の賃上げをしろ。わずか二百万ですよ。あとの五千数百万の
中小企業は一体どうするんだ。大
企業の二百万が給料を上げたら、今度は、それにつれて
中小企業は、おやじさん何とかしてくれという話になる。新聞で見たら六万円というておるじゃないか。わずかな
事業をやっていらっしゃる
方々が、ほんとうにどろまみれになっているのが、急に、おやじさん何とかしてくれと言われたら、
資金の余力も何もない
中小企業にさっそく響いてくるのは、政治家がそういうことを——私にはっきり言わせれば、ばかなことだと思っています。
とんでもない裏切りをした。アメリカの祖国なんです、イスラエルは。アメリカの祖国イスラエルをいじめたら、二千年ぶりにこの地球上にユダヤ人の祖国をつくった連中が、おこるのはあたりまえです。それは繊維でも何でも、通産
大臣のところへどんどんはね返りが来るのは、あたりまえだと実は私は思っております。
ですから、私は通産
大臣にお願いをしたいことは——小麦でもソ連が三千万トンの輸入、アメリカがいま大あわて、各小麦市場全部押えて、いつの間にやらソ連が三千万トン、二億石買い占めちゃった。中華人民共和国に至っては四億石、六千万トン買い占めたという話だ。クリスマスケーキがなぜ上がったか。世界的には中共とソ連が小麦の買い占めをやったからなんですね。私は通産行政の中でも、小さな民商の話から申し上げましたが、地球の上でも、そういうこっちで引っぱって、こっちで落とすような戦略がどんどん進んでおります。
私は、それを、ひとつ大政治家であられる中曽根先生に——特にお若くてスマートで、声を聞いても鈴を振るようなさわやかさがありますし、その将来の総理に、私はひとつ心を持ってくださいと言いたい。
中小企業が困るのも政治家に心がないからです。私は、実は石油は、中曽根
大臣に正直言って、失敗ではなかったかと思っています。たいへんなことになってきたな、これはアメリカをおこらしたなという気持ちです。
アメリカと結びついていれば、ロッキー山脈、ミネソタ、ワイオミング、ユタの三州にわたって二兆バーレルあるというのです。その二兆バーレルをけって、百五十億バーレルに飛びついた。その上に、どろぼうに追い銭をつけた。持っているのはサウジアラビアですが、掘っているやつ、見つけているやつ、みんなユダヤ人です。ひとつ、その辺をお考えいただき、私の考えが間違っておりましたら、この際、御指導をいただいて、私の質問を終わりたいと思います。