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田中(昭)
委員 会長さん、私が、しろうとがあまりそういうことを言ってはどうかと思いますけれ
ども、いまおっしゃったおことばそのまま受け取るわけにはいきません。ということは、未収
受信料というのは、そんな感じだけで、感じでおっしゃったんじゃない、実態を調査しておっしゃったのでしょうけれ
ども、これはどこから見ましても、
収納実績いわゆる
受信料の
収納というのはずっと大体
予算額と同様になってきているわけですね。そうしましていわゆる
受信料の見積もりの
伸びはぐっと減らしたわけでございます。そうしまして、それに今度は未
契約なり未収
受信料を集めてくる
人たちの経費は、私当たってみてこれだろうと思います、営業費の中に未収
受信料欠損償却費、こういうのがございますね。これは四十七年度までの決算が出ておりますが、四十三年度から比較しましても約二五〇%の
伸びを示しておるのです。この間の
受信料の
収入はどうかといいますと大体一一〇%くらいしか
伸びていないですね。これは私、
事務当局のほうへもう
一つよくこまかく詰めたいと思いますけれ
ども、そういう感じがしてならないわけです。申し上げておきます。
そこで経費の節減ということに入っていきますが、先ほ
ども話がありましたように
人件費の
伸びは、ここに資料が四十三年からございますから、四十三年度と
四十九年度を見てみますと、大体二四〇%の
伸びですね。これは
NHKだけじゃなくて、公団、公社、御存じのとおり国鉄をはじめたいへんな
状態になっておりますが、そういうことと関連して考えますとたいへんな
伸びであります。その反面、
聴視者に直接影響のあります
国内放送費というものは、大体四十三年度当時より
伸びだけで見た場合、一三〇%しか
伸びがない。大体半分です。そして営業費というのが大体二倍。ところが営業費の中で、たいへん残念なことには、周知広告費とか受信改善費とかいうのは四十三年よりもずっと減額されておる。ではその中で一番ふえたのは何かといいますと、未収
受信料の欠損金だけが二五〇%、倍以上ふえているために、営業費全体としては二〇〇%くらいふえる予定になっております。そのほか調査研究費、管理費等も見てみますと、私ずっと一応
予算の内容を見てみましたが、経費の節約をする中で、まず経費を節約されたと思われるものの中で顕著なものを申し上げますと、番組
編成企画考査費、これが約三千百万円の対四十八年度減少であります。私内容はよくわかりません。これは確かに
聴視者に影響のある番組の考査、番組審議会、そういうものに必要な費用ですね。それから通信施設専用費、これは
放送中継用
テレビジョン等の通信連絡回線経費、これが一億四千万減っていますね。これも私は
聴視者にたいへん影響があるものだと思うわけです。先ほど最初に経費の節約をしながら効率的にやる、サービスを落とさない、こういう御発言があったこととちょっと問題でしょう、こういうことは。まだたくさんございます。私がここに見たものだけでも、一七ページにございます協会
事業広報費、受信改善費――電波障害
対策等受信の改善並びに受信相談
業務に要する費用、これは
聴視者に一番親しみやすいというか
関係がある費用が、この両方の合計で約八千五百万円、四十八年度よりも減っておりますね。そうすると、これは電波障害の受信の改善並びに相談に要するための費用がこういうように減っておる。さらに一八ページを見てみますと、技術調査研究費、
放送技術の開発研究、カラー
テレビの改善研究、
放送衛星云々、こういう費用がまた約一億円。それから、先ほどおっしゃった外部からの借り入れ金、この残高を見てみますと、
四十九年度よりも四十八年度のほうが残高が多いのですね。ところが
支払い利息は約七億五千万円ふえておる。これは数字ですから間違いないと思いますけれ
ども、それからまたおかしいのは、予備費が一億五千万。経費を節減しなければならぬといって、大事な国民にサービスする
関係の費用を減らしながら、予備費を一億五千万ふやしてありますけれ
ども、その予備費をふやしたことについては説明は何もない。ほかのことはずっと説明がありますけれ
ども、この予備費ということは私、ちょっと問題にしなければいかぬと思いますけれ
ども、ちょっと最初におっしゃった経費の効率的使用というようなものと、こういう経費の節減されたものが
聴視者に直接
関係のある費用だ。それから内部的ないわゆる減価償却とか、いま申し上げました
支払い利息とか予備費はぐっとふやしてある。まだ言えばたくさんございますけれ
ども、どうも私、こういう
予算の内容のこまかい事務的なことを一々言うわけではございませんけれ
ども、見た感じで、先ほど
会長がおっしゃったようなことについては疑問を持たざるを得ないわけです。いかがでしょうか。