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佐藤(敬)
委員 私、こんな雪が降る外国の例がないかと思って調べてみたのですが、外国の例がないのですね。おそらくあの
地域が、人の住んでいるところでは世界で一番雪が多いんじゃないか、こういうような
地域なんです。したがってスウェーデンだとかあちこちで機械力を使ったりいろいろ除雪の方法をやっておるようですが、いまお話しのように、都市の形態も違うし、また積雪の量も非常に違うので、ほとんど参考にならないのですね。そこで、いま建設省の方にいろいろお話を伺って、防雪のモデル都市みたいなものをつくる、こういうことも言われておりますけれ
ども、これは何というか、豪雪先進国みたいなので、この豪雪を何とか処理する方法を講じませんと、いまも話しましたように、来年もしこういうことがあればまた同じようなことを繰り返さなければならない、こういうことになりますので、せひひとつ早急にこれに対する対策を講じていただきたい。
市街地において今回特に感じられたのは、いまお話しのように屋根から雪をおろして捨てるところがないから道路にもどんどん出すわけですね。道路が一ぱいになって、道路の中がちょうどみぞみたいになってしまっているのですね。だから、その中をトラックが走る、ほかの車が走る、人も歩く、もうたいへんな混雑でして、あぶなくてしょうがない。だからああいう市街地においては、まず一番先に歩道を確保することが必要じゃないか。みんな歩道を雪の置き場にして使っているわけですが、これをやりますと
かなり事故が出てくる危険性があるので、歩道をまず確保することが必要じゃないか。あるいは歩道のあるところだったらば、どこかでやっている流雪溝みたいなものを歩道の下なりどこかにどんどんつくっていって雪をどんどん捨てるような方法をしませんと、これは単に雪が積もってどうにもならないというだけでなく、非常に大きな事故につながってくるのじゃないか、こういうことも
考えられます。それからブルドーザーではもうほとんど役に立たない。押しただけではしょうがないので、ロータリーかローダー、ああいうものでもなければほとんど役に立たない、こういう
状態も出てきております。この都市の市街区の除雪をどういうふうにするか、これは
かなりいろいろ問題が出てきておりますので、ひとつ早急に解決しまして、来年も同じような問題が出てきたら、今度は安心して処理できるように、ひとつ対策を講じていただきたいと思います。
それからもう一つ建設省の方にお伺いしたいのですが、いまたとえば秋田県内を見ますと、二、三日現在で十一路線ぐらいの国県道が不通になってしまっている。これはどうもちょっと対策が立たない。三月の末ごろにならなければ交通できないのじゃないか、こういう
状態になっております。これは捨てるところもあちこちにありますので、ぜひひとつ早急に幹線道路の除雪をやって交通ができるように取り計らっていただきたい。いろいろこれから問題を申し上げたいと思いますけれ
ども、いまはとにかく交通できないことには、食糧から農業の問題から、あらゆる問題が何ともならない、こういう
状態になっております。これは機械力があれば私はどんどん除雪できると思いますので、ひとつ早急にこれの除雪に対する対策を講じていただきたいと思います。これは非常に緊急を要することだと、こういうふうに感じておりますので、ぜひひとつその問題についてお取り計らいをお願いいたしたい。
それから、国鉄の方、来ておりますか。——ちょっとお伺いしたいのですが、いままで私らの経験で一日や二日汽車がとまったということはありますけれ
どもこういうふうに長く一週間も二週間も汽車がとまるということは経験したことがないのです。なぜこういうふうになっているのか。聞くところによりますと、三八豪雪といって、
昭和三十八年ですか、うんと雪が降ったとき、そのときから比べますと、現在の除雪の機械力なりいろんな能力は数倍上がっている。だけれ
ども、それを通り越してもっとよけいな雪が降ればこういうことになるのでしょうが、これは非常に地元としては困るわけです。たとえば肥料の問題なんかでも、さっき陳情が来て、これをやってくれと言って頼まれて
実情を見ましたのですが、現在他県から秋田県に入ってくる肥料も半分くらいしか、四十何%しか入ってないのですね。この問題が解決できませんと、春の作付から全然できなくなってしまう、こういう危険性も非常に出てきて、いま
経済連だとか農家で非常に心配しております。それから問題なのはえさの問題なんです。家畜のえさが全然入ってこないのでまいってしまっているのですね。いまさっきの話じゃないけれ
ども、幹線道路が途絶しておりますので、まいってしまって、ときには小家畜なんかを殺してしまう、こういうので大騒ぎをしておるようなんです。
〔
中村(弘)
委員長代理退席、中山(利)
委員長代理着席〕
こういうものの輸送の問題をぜひひとつ
考えていただきたい。いまは他県から来るのは小型の船で運ぼうじゃないか。これも大きな船で来ますと、今度は港に着いても運ぶ手がない、小さいので小刻みに運ばなければいけないというので非常に苦労しているわけなんです。なぜ一体こういうような大国鉄で、しかも非常に大きな機械力を持ってやっているところがこういう
状態になって、一週間も十日以上も列車が停滞しているのか。
それからもう一つお伺いしたいのは、貨物の問題がありますが、たとえば秋田県の総体の貨物が一体どのくらい停滞しているか、それをちょっと教えていただきたいと思うのです。