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高木(俊)
政府委員 第一番目の今後の閉山問題でございますけれ
ども、確かに字句の中には、一、二の炭鉱をというような表現でしてございますけれ
ども、これは少ないという表現を一、二というようなあらわし方でいたしまして、現在
通産省のほうで、そういう労使間で話し合いがきまったという山は、
一つしか聞いておりません。一、二とつけましたのは、まだ露天掘りもございますし、あるいは露天掘りというのは時期が来ますと季節的な問題でやめるところもございますし、これもまだ一炭鉱として数としては入っておりますので、そういう
意味から一、二の閉山ということで少ないということを表現したものでございます。
二番目の輸入炭の問題でございますけれ
ども、これは長期的な問題と短期的な問題の二つに分けざるを得ぬのじゃなかろうかというふうに考えております。といいますのは、四十九年度の
需要の見通しと
国内炭の
供給関係というものによりまして、もし
需要のほうが幸いにしまして量が多いというような場合は、貯炭を食いつぶしましてもなお
供給不足というような事態が発生するのではなかろうかと思います。こういう場合は、第一にはいわゆる高硫黄炭の混炭用ということでの輸入が第一番目でございますけれ
ども、なおそれ以上の輸入量が必要というような場合も出てくるのではなかろうかと思いますけれ
ども、この短期的なものにつきましては、当然一定のルールを設けまして、次年度あるいは翌々年度にまたがらないような形で、何らかの制約をした上で
審議会におはかりし、
審議会で御承認いただいて、緊急のものは輸入すべきではないか。ただし、これもいま申し上げますように、混炭を主体としたものでございます。ただし、長期的にはおそらく今後の発電所の建設、そういうものによりまして
石炭の
一般炭の
需要というものが大きく拡大されるということになりますと、
国内炭が幾ら
供給できるかということとの相関
関係にもなりますけれ
ども、もし
国内炭の
供給が不可能ということでの
需要量の拡大に見合う輸入炭が必要になってきた場合は、これは昼も御説明いたしましたけれ
ども、たとえば
電力用炭販売株式会社を手直しするとか、そういうこと等によりまして、
国内炭に圧迫を加えないということを前提にし、はっきりした歯どめ
政策のもとで輸入炭を実施したいというふうに考えております。
なお、第三番目の総合
エネルギー調査会の問題でございますけれ
ども、ただいま二月の十九日に諮問いたしまして、その後二回いろいろ専門部会を開いております。なおそのほかに、各
石油部会あるいは他の部会でもそれぞれの問題について御議論いただいているところだろうと思いますけれ
ども、一応六月の中旬に中間報告ということで報告をいただくようになっておりまして、当然それまでには、四番目の作業日程とも
関連いたしますけれ
ども、
石炭鉱業審議会の総合部会を、第一は四月の一日に開くように現在各
委員の
先生方には御連絡しておるところでございまして、こういう総合
エネルギー調査会と並行いたしまして、
審議会の
合理化部会、総合部会を開催さしていただきまして、両方お互いにボールのやりとりをやりながら、六月の中間報告をいただこう。そういたしまして、六月の中間報告をいただきました時点におきまして、一応報告の中には「必要があれば」というふうにお書きはしてございましたけれ
ども、当然新
政策として
石炭を見直さなくちゃならないという認識に立っておりますので、いわゆる六月の中間報告を受けました時点において、
石炭鉱業審議会のほうに諮問し、その諮問に基づきましていままでの五次
政策というもの以上のいわゆる
石炭の新
政策ということでの新たな答申をいただこうというふうに考えております。
なお、作業日程との
関係でございますけれ
ども、その間におきまして当然予算的に
措置しなくちゃならぬものは、あるいは答申が出る前であろうとも、六月の中間報告後八月までには来年度の予算も一応編成しなくちゃならぬという段階にもなっておりますので、そういう点予算的には問題のないように処置していきたいというふうに考えております。