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加藤(清二)
委員 聞いておるとまるっきり私の言っていることが間違ったように聞こえますよ。従来やめる場合に補てんをした、こういう言いようなんです。そういうものですか。それなら承りたい。従来やめる人が補てんされたときになぜ四億とか五億とかいう金を払わなければならぬのですか。これはやがて発展して前
理事長の腹切り問題にまで発展しているんですよ。やめる人があるから補てんをするというなら、どうして
理事長は腹切らなければならぬのですか。そういうことをおっしゃるなら、私は、こういうことを言いたくないけれ
ども言わざるを得ない。何か私が根拠のないことを言うておるように思われたら片腹痛い。だからあったかなかったかと聞いておる。
読み上げます。登録制が許可制にされたときの一番の
理由は、さっき言ったように本省の監督権を拡大し、指導を強化する、そこにあった。ほんとうは、これは民営であるからさような必要はないが、民主化のおそい日本においては、西欧諸国の市場に見るような民主的な行為が行なわれずに特権化されて、ここがギャンブルの場になっていたから、経過
措置としてこれがとられた。しかし、その結果は、絶対に権利
バイカイは許さないということがかたく約束された。そのことを両審
議官は御存じないかもしれぬ。それはやむを得ぬ、そのときに審
議官でなかったんだから。私
どものようなしろうとでさえも、そのことは活字になって出ておりまするからよく存じておる。にもかかわらず
バイカイが行なわれた。
はっきり言う。どこで行なわれたか。四十三年二月、前の登録制から許可制になった。ところが四十六年六月、マルミチが倒産した。それはどこへどう売られたか。これは補てんじゃない、売られたんです。郡是
産業、新日本商品、丸松物産、山梨商事、岡地、江口商事、広商事、旭商品、これはほとんどが雑穀である。農林省の管轄下である。それをまさか知らぬとはおっしゃらぬでしょう。これが幾らに
バイカイされたんです。そこから先追い打ちをかけることを遠慮します。四十六年十月五日、共栄が倒産、これが林商事に売られました。これも穀物と砂糖です。四十七年一月二十一日、九州岡安が倒れました。同和商品に売られました。七月二十一日、森本璋、これが淀尾繊維に売られました。これは福井です。九月二十九日、山崎商事、これが川村商事に売られました。これは東京穀物、おひざ元なんです。越えて四十八年一月十九日、約一年ちょっと前、日本マタイが倒れました。これが日麻商品に売られました。東京砂糖です。七月五日、日穀商品が倒れて直木三和、神戸穀物が買いました。八月八日、丸紅、これは手を引きました。問題があれこれ出たから、倒れたんではなくて、手を引いた。越後さんの良識によって手を引いた。それを石森織物、東京繊維——九月四日、丸上、これが誠和商品、大阪化繊に売られた。最も期近なのが去年の十一月、和光商事が倒れた。それが第一商品に売られた。この事実は間違いでございますか。間違いであるならば間違いと言うてください。