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米田委員 伊豆半島沖地震の
復旧、その他ただいま進めておられます
犠牲者救済の
関係につきまして、若干御質問を申し上げたいと思います。
関係地域の皆さんには大きな
被害を受けられたわけでありまして、心からお見舞いを申し上げますし、とりわけ二十数名の
犠牲が出ておられるわけでありますし、現に約四名の方々がなお未確認のまま土砂の下に埋もれておる、まことに哀悼にたえないわけでありまして、心からお見舞いを申し上げる次第でございます。
最初に、私は中央
防災会議にひとつ御見解をただしておきたいと思うのでありますが、私も今度の
調査団の一員として
現地へ参りまして、非常に強く感じたことが一つございます。それは、すでにいままでも
指摘されておりますが、あの
伊豆半島、とりわけ
南伊豆町、あの
関係地域を見まして、非常に急
傾斜地帯の中での
家屋生活者が多い、
危険個所の中にこんなにたくさん
生活しておられるのであろうかということをはだ寒い思いで実は見てきたわけであります。
もともと関東
地方は土質の面では関東ローム層あるいはシラス
地帯に近いような非常に弱い
地盤のところであるということは、かつての千葉県における
災害あるいは関東
地方における
地震災害等の際に必ず
指摘をされておるわけでありまして、そういうところにおけるがけくずれというものは、
地震だけじゃなしに集中豪雨、台風等の二次
災害として繰り返しておるわけでありますし、その原因として関東ローム層が常にあげられておるわけであります。そのつどこの
委員会等におきましても、そういう危険
地帯に住んでおられる方々の避難あるいは
対策というようなものが
指摘をされまして、
防災会議におきましても、あるいは
関係政府機関におきましても、
関係自治体等と協力をして、必ずそれらにつきましては万全の
措置を講ずる、それは
予防措置、
防災措置を含めてそういうことが答弁されてきておるわけであります。今度の
場所を見ますと、私は
集中豪雨等による
被害がもしあったとすれば、
地震以上の、大きながけくずれ等による人身事故が、あるいは
被害が出てくるのじゃないか、はだ寒い思いで見てまいりましたけれども、こういう
地域に対する
防災上の
指導、
徹底を欠いておるのではないか、非常に甘いのではないかという感じを持つわけであります。ただいま
小渕長官も
大石委員の質問に答えて感想を漏らされましたけれども、あなたがおっしゃったようなことを前々からこの
委員会では
指摘をされて
政府側ではそういう答弁をしておるわけであります。
災害が起きなければ、人が死ななければこれが政治の問題にならないという悪循環であります。この面につきましてはほんとうに真剣に私は考えてもらわなければならぬ問題じゃないかと思うのでありますが、いかがでございましょう。まずそのことからお聞きをしていきたい。