○津川
委員 気象庁の
研究を見ると、数十年くらいにわたっていくという。そうなってくると、水産庁の
研究所の中に、あの人を見たなら寒冷という顔をする、こういう体制が一つなければ、これは恒常的になっていかないので、その点の再
検討を——これは答弁を聞いたので、私はそう思いますが、また後刻、これもまたもう一回皆さんに尋ねてみる機会もあるかと思いますが、このことを要求して、水産庁に対する質問を終わります。御苦労さんでした。
そこで、時間が来てしまったので、建設省にまとめて、今度は項目を並べて申します。
一つは、今回の豪雪で心配されている融雪時の被害、これはこれから本格的になるが、十分な
対策をしておかなければならないと思うのです。そろそろわれわれも二十日の日に
調査に行きますけれ
ども、
各地で融雪が始まり、被害が出始めている。
現に青森県のところで出ております。一つは、四月の「五日午前、黒石市南中野黒森で杉山が崩れ落ち、真下の農業小川良悦さん方が土砂に埋没、居間で寝ていた小川さんが死亡した。」「同日午前十一時ごろ、黒石市内から約十三キロ離れた黒森部落の入り口で、県道七戸−黒石線北側の杉山が約百本の杉をつけたまま崩れ落ちた。杉山の下は十メートルほどの水田となっており、大部分の杉はここに埋まったが、土砂はそのまま県道を乗り越えて小川さん方になだれ落ちた。」こういう
状況なんです。
そこで融雪が始まった、皆さんの国のほうでも、豪雪地帯
対策の特別法に従って、国土保全だとか、いろいろしなければならないわけなんですが、ここいらあたりの点検が、下準備が、パトロールが、すみやかに行なわれるべきだと思うのです。黒石市もやるつもりでおったときにこうなってしまった。やってしまえば、これはしかたない。ちょうどこれから融雪が始まりますので、こういう点をすみやかに危険個所を防止するためにおいて、建設省だ、農林省だと争っておれないので、やる必要があると思うのです。これが一つ。
第二番目は、これも弘前市。これは秋田の横手から新潟、長野、これから始まると思うのですが、津軽が始まってしまったわけです。「弘前市の笹館
地区で水田約百ヘクタールが水没、幹線道路も不通で部落が半ば孤立するという騒ぎが起きている。部落付近の土淵堰水門を閉ざしているため水がせき止められ、近くのため池からあふれた水も加わっての「水害」「問題の水門は西津軽土改区が」これは
かなり大規模なのです。四千ヘクタールもある。「管理しているが、下流のため池も満水で、放水したら危険であることや下流で水田の基盤
整備工事が行われていることなどかち、水門全開というわけにもゆかない。」というのです。この
原因は、四千ヘクタールばかりの土地基盤
整備をやっておる、排水路、用水路がつぶされてしまって、ない。そこへ融雪時の水がどっと乗り越えてきた。これで困ってしまった。ため池の水をやるわけにいかない。やってもいくところがない。こういうことがあるので、これはひとつ土地改良事業でなく、川の流れに、水の動きに問題が起きるような大工事は、あらかじめ災害防止の
対策を立てておいて工事すべきだと思う。ここいらの工事のあり方、つくり方の問題を建設省で
検討していただきたい。この点で、
あとで農林省に直接、質問でなく、話をしてやらなければならないと思っていますが、この点が二つです。
三つ目の問題は、「大雪に見舞われた今年は、特に融雪による被害が多いと予想され、すでに一日には下北郡川内町の八木沢橋県道で融雪水のため道路が決壊して全面交通止め」これが
かなり出ています。これはいま道路をやられている。通過できるようにはなりましたが、問題は中小河川。そこで、融雪水で増水、はんらん、決壊のおそれのある河川は、岩木川をはじめ青森県内で
かなりあります。県河川砂防課の調べでは、青森工事事務所で四十二カ所、それから鯵ヶ沢土木事務所で二十九所、弘前五十九カ所。そこで、これはすみやかに点検しないといけない。そこで、まわりの水ためはどうなっておるのか、これを流していく排水路がどうなっているのか、こういう決壊を防止するための
施設や用具、道具がどうなっておるのか、これに対する警戒、警告、パトロール、
地域でのPRやそんなものがどうなっているのか、こういう点三つ
お尋ねしたいわけです。時間がないので一括にしましたが、ひとつ……。