○岡本委員 私
どもはその点をいろいろと
考えまして研究しました。そのために先
国会も、その一環として
環境保全基本法を提案しておるわけです。ほかの各野党の人もやっておりますけれ
どもね。ですから、私はそこから出発して、この
環境保全基本法を
検討をしていただきたい。何かいままでの
政府の
環境保全に対するところの
考え方が
あと追い
行政になっておる。もう少し早く手を打っておけば、あんなチッソや水俣の、ああいう問題あるいはまたイタイイタイ病だとかああいうものもなかったのではないか。また四日市の
公害裁判も起こらなかったのではないか。こういうことで社会情勢はますます悪化しておるのじゃないでしょうか。ですから、やはり副総理のときにもう少し先取りをして、そしてきちっと
国民が安心して
政府の言うことを聞けるような、そういうような閣僚が必要じゃないか、こういうふうに私は思うのですよ。
いままでは
政府に対する不信が非常に多いというのは、みなの意見がわあっとわいてから困ってから
あと押すというところに、私はいつも
あと追い
行政だから、こういうふうになっていると思います。かえって
政府が
国民を騒がしておるみたいなものですよ。これは物価問題も同じことですけれ
ども、きょうは物価問題を私やりませんけれ
どもね。ひとつその点を、もう一ぺん次の
委員会までに
考えていただきまして、そして明確なる
長官の所信を聞かしていただきたい。この所信演説を見ますと、相当進んだように私は期待しておった。だが、あまり進んでないですね。
まあそれはそれとしまして、その点から立って、きょうも
長官のほうに大阪伊丹空港の人
たちがえらい来ておりましたが、そして相当いろいろと要求しておりましたが、私は無理はないと思うのです。WECPNLですか、こういった飛行機の騒音の
環境基準、これは私はどうももうひとつぴんと来ない。
一つ例をとりますと、機数が二倍になっても、たとえばいま四百六十回近く毎日大阪伊丹空港には入っているわけですけれ
ども、かりにこれが二倍になったとしても、ただWECPNLは三しか上がらないというようで、これはいままで普通の騒音基準ではホンであらわしておりましたですね。航空機の騒音だけが何でWECPNLになっておるのか、この点について
一つと、それから受忍限度、要するに、全然音がしないということもできないと思いますけれ
ども、受忍限度につきまして、その
住民の健康破壊あるいはまた生活に差しつかえないというのが受忍限度でありまして、どうも受忍限度についても
考え方が、航空機がこれ以上落とせないというのを受忍限度にしておるように思われるわけですね。だから
環境基準というものは、もっと
住民サイドに立った
環境基準でなければならない、こういうようにも
考えるのですが、この点については、これは大気
保全局長から。