○福田
説明員
お答えいたします。
指定自動車教習所の
役割りについては、十分
趣旨は理解しておりますが、御
質問の税に関する考え方、これは、税は公平を考えまして、いろいろの点からバランス、原則から非常にむずかしい点がございますので、御了解いただきたいと思いますが、第一点の、
教習所の
自動車の物品税の
関係でございます。
これは、先ほどおっしゃいましたが、法律のほうの第二十二条にございますが、非常に厳格に制限しておりまして、
学校教育法の第一条、これは中
学校までの義務
教育を意味しておるわけでございます。それから
あと学術研究
機関とか、社会福祉事業法、法律をあげて非常に限定した——
あと国立博物館等がございますが、それをさらに政令の別表第三というところで詳しく品目まであげております。これが現在の扱いでございまして、法律上もそうなっておるわけですが、
学校教育法第一条というところで、どうしても小
学校、中
学校ということで義務的に入る場合のその
学校における教材ということに扱っております。次は、社会福祉
施設等における身障者のために保護をせざるを得ない、入れざるを得ないというところの資材という考え方でやっております。——第一条は大学までもございますので、一がいに義務的とは申せませんが、
学校教育というワク内での話であるということでございます。
あと各種
学校に該当するかと思うのですが、その辺は、やはり
役割りについてはいろいろの差があると思いますが、そういうことで各種
学校については、
技能の訓練ということをいろいろの
学校もやりますし、入るかどうかのその辺の選択、それからそれによるライセンスの取得というようなことがうらはらにございますので、この辺は、物品税としては免税の対象にはしないというのが現状でございます。
それから
試験場、これは
公安委員会でもやります
試験場、ここでも
自動車は使うわけでございますが、これはやはり予算で買うわけでございますけれ
ども、物品税込みで買うということで、物品税はすべて価格に入っておりますので、それで購入して、予算でやることになっておりますが、税金は歳出面で見るのが適当だという見方もあり、税のほうでまず減免するということが先行するのは、判断がなかなかむずかしいということがございます。
それから第二点の重量税でございますが、これはもう十分御
承知のことでございますが、結局、現在の料金問題といいますか、物価問題の観点から、原則上は、重量税というものは、国であろうと地方団体であろうと、持っておりましたらかかる性格のものでございまして、何に使おうが、だれが持っておるか
関係なしに、これは一律の課税をするという、重量による道路の損壊、社会的なロスの
負担ということでございます。
ただ、それをやりますのに、現時点におきましては、非常に物価が高騰し、特に交通
関係、運輸上の顧慮が要るということで、特別
措置法でこれを上げないということに扱ったわけでありまして、確かに事業のために使うという点も、営業でやられるわけですからございますが、これは各
企業が白ナンバーでやります事業用の車、これもかかるわけでありまして、ちょっと第一問とのその辺が——御
質問ございましたが、事業であるといいますと、第一の公共性との
関係がございますけれ
ども、事業といいましても、各
企業がやります白ナンバーの事業用は、運輸上の青ナンバーの優先という点から差を設けるといいますか、かけておりますので、それと運輸省のほうといいますか、課税上の実務で青ナンバーでやりませんと第一線の課税が非常にむずかしいということでございまして、青ナンバーで区分するということが、執行上の問題として優先しておりますので、運輸料金の問題と執行上の問題から、白ナンバーは原則でやるということの一環としてやむを得ないという結果になったわけでございます。
それから、第三点の揮発油税の問題でございますが、これは非常に税の技術的な話でございますけれ
ども、製造所から出るときに揮発油であればかけるというわけでございますので、それが色がつくわけではございませんで、
教習所もやはりスタンドから買うわけでございますが、そのときにこれはその分だということは、これは身障者の揮発油とかいろいろ問題がございますけれ
ども、執行上どうしても——外交官だけは、これは国際上両方の国でやりますから、非常なややこしいことをやりまして、
あとで免税の手続をしますけれ
ども、製造所移出ということからいきますと、色をつけて用途によって分けることができない。揮発油は
自動車が使いますので、全体としてそれが道路の
整備に回っておる。個々に使われるのが、道路を走らなかったとかいうことまで一々判定いたしますと非常にたいへんなことになりますので、非常に申しわけないのですが、そういうことで扱っております。
以上でございます。