○沖本委員 これはいろいろ問題点がありまして、こういう
内容だけを議論やっても、こまかくやれば相当時間を食うと思うのですね。先ほど平田さんからの御
質問がありました中で、次官のほうからお答えがあったのですが、歩合制の中にも問題があると思うのです。こういうふうな燃料不足が起きてきた場合に、歩合制である場合は、走行距離が狭められてくるということになれば当然水揚げというものはどんどんどんどん減っていくことになるわけです。水揚げが減れば収入が落ちるわけですから、そうすると運転手さん自体は生活に大きな
影響を起こしてくる。そうなれば、どうしても収入がいい方法を選ぶようになってくるから、余分な料金をもらったところ、また好んでそういうふうなやり方をしていく、これはもう当然の理なんです。だから、そういうものを十分満たしてあげられるような方法の中から問題点を解決していくようなことも
考えなければ、取り締まるほうばかりきびしくやってそして生活はもう食わなくてもいいというようなことではよくないわけです。
いまお答えの中にも近代化センターとよく打ち合わせするという
お話があったのですが、運転手さんの話ですと、いま近代化センターは何にも運転手のためになってない。ただ一枚のカードを出してくれるだけが近代化センターの
仕事であって、そのほかは運転手さんにプラスになるような
内容は何一つやってくれてない。こういうふうな事態が起こっているときには近代化センターは一体どういう働きをやるんだとか、非常な近代化センターに対する不信感、不満感、そういうものを一ぱいかかえ込んでいるわけです。近代化センターができ上がった趣旨はそういうものでなかったはずですけれ
ども、それが一番運転手さんのためを
考えたりあるいはいわゆるタクシーの近代化のために問題があるのですけれ
ども、そこからかけ離れたような
状態になっていって、そのためにもろもろの問題は近代化センターという名前の裏に消えてしまっているということは事実なんです。ですから、この近代化センターというものをもう一度
考え直してもらわなければならないということになると思います。そういう点について、運転手さんの福利厚生とか、あるいは法人タクシーで働いている人が個人タクシーにかわるためのいろいろな便宜をはかっていくとか、あるいは困ったときにそこへかけ込んでいけばいろいろな便宜をはかってもらえるとか、いろいろなものがそこで消化されなければ、国から補助金を出して近代化センターをつくったといういわれがなくなってくる、こういうふうに
考えるわけです。この問題もこれだけやっていると時間を食いますが、こういう事態に至ったときですから、むしろそういうときに近代化センターの果たす役割りを十分義務づけるなり何なりして近代化センターの
仕事をふやしていき、またそこでいろいろなものがはかれるようにやっていき、業界のほうも近代化センターに力を入れていくようでなければいけないと思います。ただ単に分担金を払って、その分担金の陰で運転手をごまかしているというような
内容の近代化センターであってはならない。しかし、現実はそういうふうになっているという点はよく御存じだと思いますので、あわせてこの問題は解決していただきたいと思います。
それはそれといたしまして、同時に、いまのは乗用車ですけれ
ども、トラックの過積みの問題をいろいろいままでも当委員会で問題にしてきました。いわゆる年末を控えまして燃料が少ないというような時点で、どうしても何度も往復ができないから一ぺんに積んでいこうというようなことは当然
考えられてくると思います。そういう観点から、車のためにもよくないしあるいは燃料をよく消費するということはわかっておっても、どうしても荷主のほうも余分に積んでくれというようなことが起きてくる。そうすればより交通
事故が多く起きてくることは
考えられるわけです。ですから、そういう点について現時点では、いままでの過積み問題よりもう一つ突っ込んだ過積み問題を
考えてもらわなければならない、こういうふうに
考えるわけです。と同時にいわゆる生鮮食料品を積んで、いまはトラック急送で市場へどんどん運び込むわけですけれ
ども、来るのはいいけれ
ども、たまたまそれが日曜日にひっかかっている、日曜日の朝早くマーケットヘおろした、しかし帰りの燃料は得られない、そのためにどうにもならない、だから行くのがいやだとかということになれば、これはやはり流通過程の中あるいは国民の生活を安定さしていくためにも重大な問題があるわけです。そうしますと、こういう問題は別の面から
考えてもらわなければならない時点が出てくるわけですね。ですから、日曜日はもうスタンドは全部休みだということはわかるにしても、たとえば週休二日制が国民全部に行き渡って、もう土曜日、日曜日は何もみな休みだから、その前にものをちゃんと仕入れておって、土曜、日曜日については十分
自分の家庭生活なり
自分の環境を整えていくことに国民の皆さんが
考えていただけるような
内容に社会の環境がなってしまえば、それはそれで成り立つわけですけれ
ども、そうなっていくまでの過程なり何なり、これからまだ相当期間あるわけです。これは来年になってますますこういう燃料不足が進んでくると、ただ単に日曜日にスタンドは全部お休みだということになると、こういうところに大きな支障を起こしてくるわけですが、こういう点についてあわせてどういう
対策をお持ちなのかお伺いしたいと思います。
ついでに、お正月全部べったり休みという問題もあるわけですね。その点もあわせてお願いいたします。