○新井
委員 私の申し上げたいことは、結局この前の判決によりますと、
道路というのは確かに公共性があります。したがって、途中で切られてしまったらこれは運用ができないわけですから、それはつくることはいい、しかしそれ以上その
地域の方々に対して環境を悪化させないということでやりなさいということのように私は理解しておるわけです。したがいまして、どうしてもそれ以上環境を悪化させないということになりますと、あるいはそれはトンネルにしなければいけないかもわかりませんね。あるいはまた地下道を掘らなければいけないかもわかりません。極言すれば通ることそのものが、何ホンという
基準、あるいはまた何PPMというような
基準がありますので、そういう意味においては、規制でここの限度までということはありますけれ
ども、悪化させるかどうかということになれば当然悪化させる、そういうことになりますね。したがいまして、確かに三千百キロの中におきましては、そういう
地方を通っているところもありますが、
都市内の
高速道路については、実際問題、こういうことから適用された場合は、予算面を大幅にふやして、
高速道路の中で樹木をその側道にどんどん植えるとか、そういうような
関係にしていかないとできないということになるんじゃないかと思うのですね。
それでなくてもいまの
高速道路は、別にすいているわけではありませんが、夜間におきましては四車線を二車線走れ、あるいは六車線を側の二車線はとにかく走ってはいけないというような
交通規制でもってそういうものに対処しなければいけないような時代に入っている。こういうこともよく今後
検討されないとこの
道路の問題というものは問題になる、こういうぐあいに思います。それから、とにかく
地方でいなかだからいいだろうということではありませんで、私も山陽
自動車道です。高速
自動車道ですけれ
ども、いなかといえばいなかです。しかしながらその
地域においては非常に環境がいい。そういうところへ
高速道路がどんどん通るということについては、やはり環境を守るというための反対があるわけですね。したがって、それが少数だとか都会と比べてこうだからというようなことでも今後
道路行政というものが進むわけはない、こういうぐあいに思うわけです。
もう
一つは、
地方道と
高速道路との
整備との
関連でございますけれ
ども、第七次
計画では
地方道に二兆五千八百億円、これだけの予算を予定いたしておると思いますが、
地方道の現状を見ると、拡幅、舗装等の改良または新設はいままででかなり進んではきておりますけれ
ども、その内訳を見ますと、幹線
道路、県道、そういうようなものは比較的よく
整備されておりますけれ
ども、
市町村道に至ってはまだ非常に悪いわけですね。これはデータもあります。したがって、そういう
高速道路をたくさん通すということは、逆にもう
一つ見ていきますと、幹線
道路にもたくさんの
自動車が入ってくる、それからもう
一つは今度は
市町村道にもたくさんの車が入ってくる、こういうことで、
高速道路が
整備されたためにかえって混雑が予想される、こういうことも
考えられるわけです。こういうわけで、
高速道路、あるいは幹線
道路、あるいは
市町村道、そういうようなものの有機的な結びつきというものに対してはやはり完ぺきにしなければなりませんけれ
ども、とにかく
高速道路のほうが先に進んで、
あとのほうがほったらかされるために、その
地域の方々というのは、とにかく先にこっち側の
整備をやっていただきたいというような希望というのがたくさんあるわけですね。そこで、そういうような現状に対しましてどのようにお
考えになっていらっしゃるか、お伺いしたいと思います。