○原(茂)
委員 この問題は、
横田局長がそういう約束をしたわけですから、した以上は、
協議をしたら、いまおっしゃったような
理由になるかどうか知りませんが、こういう
理由でこうなりました、こういう
方向にいたします
——最後にあなたが結んだように、
年金受給者の苦しい
生活を
考えると、やはり何らか近づくように
考える必要があるだろうとおっしゃったとおりの
答えが出るのか。いずれにしても、約束した以上はそれに対する結論を出すという習慣をつけなければいけませんから、そういう
意味では、お帰りになったら
局長によく言ってもらって、
早期に
協議をすべきところは
協議をして、そうして、こういうことになりましたという返答をしなさいということを言ってください。そうしませんと、何だか政治というもの全体に対する
国民の不信がそういうことからも出てくるわけですよ。だから、約束したら返事はぴちっとするということにぜひしてもらうように、
早期に正式の回答をちょうだいするように、
お願いをしておいてください。
次いで、大腿四頭
筋短縮症につきまして、この間、
大臣と
滝沢局長に
社労の
委員会でいろいろと御
答弁をちょうだいいたしました。あのときに申し上げた
調査班の
人員、それからそれが
局長にはまだよくわかっていないというお話でしたから、
あとでその
内容をちょうだいしましょうというのが、まだ届いていません。これは引き続きまだ大きな問題になりますので、
局長も約束したんだから調べて、どういう経歴で、どういう人が何人で、
調査班がどういう構成になっているのだということを、私のところにリストをちょうだいするように
お願いしたいのです。そのことを申し上げた
前提は、やはりもっともっと大規模な、現在の
医学界の悪弊である、
縦割りは非常によくできているのだけれ
ども、いわゆる横の機能的な連携というものが非常に弱いというものをこの際
承知の上で大
プロジェクトチームをつくって、この問題の
調査に当たらないと、
後手後手になっていけないじゃないか。もう問題は古いのだから早くやるべきじゃないかという論理から、いま言った
調査班の
メンバーをぜひ見せていただきたい。もちろん
整形外科学会が中心でつくられているのだろうと思うのですが、やはりその
メンバー等もある程度われわれにも、
しろうとは
しろうとなりにまた違った角度から、なるほどこれならいいかな
あということを
検討したい、こう思いますので、これは別途お届けをいただくように
お願いをしたい。
あの日にまだもうちょっとと思いました件の二、三をここでお
伺いしたいのですが、さしあたり
全国調査を行ないたいという御発言もありましたし、私もそのことを
要望いたしました。それはいつごろ、きわめて
計画的に
制度的に
全国的な
調査をおやりいただけるか、それが
一つ。
それから
研究班についての問題は、いまの
資料をちょうだいしてから後刻
お尋ねをいたしたいと思う。
もう
一つ、
二つ目にきょうお
伺いしたいのは、
山梨においても福井においても、
長野県岡谷においても、あるいは名古屋においても、実際に
高橋先生、その他
厚生省が
調査をしようといたしましても、
患者に対して
施療をしたお
医者さんから、その
病歴をそのまま全部
データを見せてもらうことができないということが、今日この問題の
調査の大きな支障になっているというように聞いていますが、そういう事実はございますか。お
医者さんから
病歴を出してもらう、当然私は出す義務があると思うのですが、なぜそれが出ないのか。
長野県の場合にはなかなかにこれは出しておりません。
山梨県の場合にもそれを出していない。少なくとも実際にこの種の問題を起こしたと見られる
施療をせられたお
医者さまが、何といってもその
病歴というものをぴしっと
データを示していただく協力的な態度が
——現に
潜在患者としてはかつて見ない、数万人になるだろうといわれてすでにそれが常識化している。まだそれがふえつつある。しかもその
注射を受けた者が十七、八歳、骨の伸びのとまるまではこうした難病に取りつかれっぱなしで、何回となく手術をしなければいけない。そして
不具者と同じような
生活状況に追い込まれつつあるというようなことが現に進行している状態を見ますと、
医者の側だって進んで協力して
——とにかく不勉強で、間違ってこういう
注射液を、かぜといって、熱が出たといっては打ってしまったというような間違いあるいはそこつというような、結果がわかろうとわかるまいと、とにかくそういう大きな人道的な上からいっても、
早期にその
病歴、
データというものはぴしっと出してくれるというようなことをしてもらえないものだろうか、させられないのか。
厚生省としてぜひやらしてもらいたい、全部出さしてもらいたい、これが非常にいまのかぎになっているということが
二つ目。
それから
三つ目に、各所で今日まで、その地域における
医師の所属する
医師会が
示談に持ち込んで五十万円出した、七十万円やった。もらうほうももらうほうで、七十万円でもって何だか文句言っちゃ悪いと思って、これだけの
金額をもらえばなおると思ったのかどうか知らぬが、それで
示談にした例がたくさんある。この
示談ということを
厚生省は知っているのかどうか。この種の問題をやはり行政的な指導をして、その
示談で解決することのよしあしではなくて、五十万だ七十万だという
金額で解決できるような問題でないことが現にもうわかっているわけですから、そのときにはそういう誤ったやり方に対しては、
医師会に対して
厚生省としても何かの指導的な役割りを果たしていただく必要があるだろう。現にいまでも
示談に持ち込もうという動きが個人の
医師からもあるし、
医師会からも行なわれつつある。これはもらったほうも
あとでいやな思いをするし、出した
医師会のほうも全く
あとでむだになるだろうと私思いますので、これは的確な指導をすべきではないかというふうに
考えることが
三つ目であります。
それから、一番
最後にこの問題で
お答えをいただきたいのは、
注射液の溶血性の問題についてでございます。現在、これは東北大の赤石教授が百九十種の
注射液の
調査をしまして、百十九種が溶血性がある。もちろん溶血性も、弱溶血性もあり強溶血性があり、強溶血性がこの種の問題を起こしている。クロマイほか二つの、特に
注射液三種類が最もこの短縮症
患者に使われたという実績もある。この溶血性というものが
注射液の中にあるのに、現在はそれが薬事法によっても、薬局方によっても何ら表示をされていない。
注射液一つも溶血性ありということが書いてない、表示されていないままに放置されている。これは
厚生省として緊急に何らかの強力な指示をして、
注射液に対する溶血性の有無というものがきちっと明示されるようなことだけはせめてやらないといけないのじゃないかということが
一つ。
それから、万が一この
注射液による大腿四頭
筋短縮症という原因があるのだということが
厚生省の
調査によって明瞭になれば、第二のサリドマイド事件と同じような大きな問題に発展する可能性がある。国と製薬会社の責任は当然問われなければいけない重大問題になるだろうと思いますし、私、
しろうとでわかりませんが、これはたぶんその
方向に発展していくんじゃないだろうかというような感じすらいたします。そこで、この十七日私が御質問申し上げておりましたあの最中に審議会があって、その副作用
調査会で、
厚生省も御諮問になって
検討をされたようでございますが、その
検討の結果は、どうもまだ、この
注射液による溶血性によるのが原因だと断定することは時期尚早だというような
答えが出たように仄聞しているんですが、一体副作用
調査会における審議の結果がどうなったのか。
いま私が一ぺんに申し上げましたが、この溶血性問題を通じてやがて結論は出ますが、結論が出たときには大問題になるんじゃないかと思いますが、そうお思いになりますかどうか。
それから、今日の段階では少なくとも
注射液に対して溶血性の有無の表示をきちっとさせるということが必要ではないかと思いますことを、最初から申し上げますと六点に分けて、一括御
答弁をいただきたい。