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堂森委員 外務大臣に私重ねてお尋ねをしておきたいのでありますが、三月二十七日の本
委員会で一時間ぐらいの
質問を申し上げました。そのときに、ただいま
石井議員からお話がございましたシベリア第二鉄道といわれるソ連側の提案について関連をしてお尋ねをしたのであります。
その際私は、
政府の
態度はどうなるのでありますか、これは外交的にも軍事的にも重大な問題となる大きな問題であるので、
政府はどのような
態度で臨まれるのであるかと聞きました。そうすると、あなたは、速記がまだできていませんので、私がメモをしておったのを読むのですが、それについて
政府が
意見を述べるなどという
段階ではございません、こういうような
意味の
答弁をしておられます。そこでさらに私が、そんなことでは
外務大臣としてはおかしいのではないか、もっと堂々とした
態度で所見を述べられるべきじゃないか、こう申しますと、あなたは、堂々と
答弁——これは少しくかいぎゃくぶりに言っておられるのでありますが、またあなたにしかられるから
答弁できません、こういう
意味のことを言っておられるのであります。ところが、あくる日の参議院の
外務委員会で、社会党の田君だとか公明党の黒柳議員がいろいろと聞いておられます。あなたは私にそんなそっけない
答弁しかしないのに、わりあいいろいろとしゃべっておられるのです。もちろんよく読むと、私に
答弁をされたようなことをふえんして
答弁しておるようなことにはなりますが、私たいへん不満なんです。
と申しますことは、私が
質問をしたのが二十七日、あくる日、参議院の
外務委員会は二十八日なんです。その間一日しか日をおいていないのに、私はたいへん不満なんです。
新聞を私読んでおって、何だ、
外務大臣はわれわれが衆議院の
外務委員会で
質問したときにはまるで二言か三言しか
答弁しないのに、参議院ではべらべらといろいろなことをしゃべっておるじゃないか、けしからぬ、こう私は率直に思いましたよ。あまりしつこく言いますと、何だおまえ、いい年をしてということになるかもしれませんから、実はそのとき黙っておったのです。
新聞を見たときに、私は非常に残念だと思ったのです。
もうこれから協力しないぞ、こうおどかしたい、ところでありますが、そこで私は、一体一日しかたっていない——衆議院では二十七日に
質問したとき、ほとんどしゃべらない。まだ
新聞で見た程度だ、こういう話だ。二十八日にはいろいろしゃべっておられる、
答弁しておられるということは、一日の差があったから、その間にいろいろと状態が変化したから、それで
外務大臣は
答弁したのであるかとも思うのであります。
しかし、私は
大臣及び
外務省の首脳部に申し上げたいのです。こういう重要な問題のミッションの首脳部が帰ってこられて記者会見もしておる。そして二十六日に
新聞報道がなされておる。そして
外務委員会が二十七日に開かれるということは、
外務省の首脳部としては、こういう重要な問題は
委員会で
質問が必ず行なわれるのに違いない、そして積極的にミッションの首脳部と会っていろいろと情報も集め、そして
外務省としても、その
態度について、
委員会で
質問が出たときにどういう
答弁をするであろうかというような協議なりあるいはそういう
話し合いをされることは当然だと思うのです。ただ
委員会に来て、
大臣はじめ、そんなことはまだ
新聞で見た程度だ、こういう
答弁で済まされるという
態度に、
わが国の
外務省がだんだんと時代おくれになって、そしていろいろな問題が起きてきた根本原因は、私はそういう
外務省の本質によると思うのでございますが、いかがでございましょうか。
きょうは私は、いろいろなこの問題についてのお尋ねは、私に与えられた時間がありませんから、いたしませんが、この問題についてどういう御
意見か、承っておきたいです。場合によっては次の
委員会にまたしつこくお尋ねすることにします。