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山原委員 この会合は三時間かかっておりますがね。私はその中身をよく知っているのです。かなり強烈にCTSをつくりなさいということを
要求していますよ。高知県のほうは、全般の情勢を
報告しただけで、これは慎重な
態度をとっております。それに対して、専門委員らからは、資源問題としての石油確保、備蓄の
重要性を訴えて、「CTSは
日本にとってどうしても三、四カ所必要。宿毛湾はその中でも国際協力の食糧基地としての可能性も含め、重要な機能を担っている」ということ、その他いろいろなことが出されているのですよ。だから、たいへん問題になりまして、そうして一部の
新聞記者の人たちもこの真相を確かめに行っておるわけですね。そうすると、たとえ個人の
発言でありましても、この「栗原委員らの強調した“国是として”のCTSはまず、むつ小川原をソ連のシベリア・ヤクーツク油田との
関係でとらえる。その原油加工を日、米、カナダ、ソ連四国の国際協力で実現するための国際基地としての役割を持っているという。これに対し、宿毛湾は中近東、東南アジアを単位とした基地で、
日本の国内供給の主人公的役割を背負う。韓国の済州島、巨済島にできる大CTS群とブランチ的
関係で結びつき、韓国との国際的機能分担の
立場から原油と並行して農業などでの国際協力もセットされるとその
意義づけを行った。」これは捏造する記事として出るものではありません。しかも、時間の
関係で途中は省略しますけれ
ども、たとえば、いま
国会において問題になっております物資の隠匿を巧みにやれという秘密通達を出した伊藤忠、伊藤忠の問題についても、こういうふうに述べているのですよ。「すでに米国やメキシコでの
日本資本による花栽培などはかなりの成果をあげて
日本へ逆輸出しているといい、韓国についても伊藤忠商事による四百ヘクタールの茶園経営の例をあげた。商社による韓国での山地畜産や酪農も最近、真剣に検討され、農業技術面で発展の機会をつかもうとしている全羅南、北道などでは国際的な農業技術提携、合弁経営の可能性は大きいというわけ。CTSをおし進めようとしている伊藤忠商事は同時に韓国での農業経営などの面でもすでに結びつきを持っているので、総合商社のオルガナイザーとしての企画力、バイタリティーを宿毛地域の開発に積極的に引き込んで
利用すれば、農漁民の新しい活路は必ずひらけるとしている。このような総合的見地にたった地域開発を行うなかで初めて瀬戸内の浄化、高知県の玄関
——西
日本の物流拠点も果せると思い切った見解をのべた。」、こういうふうに伝えられておるわけでございます。こういう、まさに、伊藤忠がバイタリティーに富んだ、しかもきわめてオルガナイザーとしての企画力、こういうものを持っている。だからこのCTSがここでできるならば、この付近の農業も畜産も栄えるんだ、こういうことまで
発言をしている。これは重大な問題です。そこまで
科学技術庁は
——科学技術庁として派遣した、専門委員であろうと、課長もついていっておるわけですよ。そういう
調査機関がこういう無責任な
発言をして、
国民の間に大きな混乱と疑惑を起こさすようなことをしてよいのかという問題です。どうですか。