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國場委員 いま申し上げますとおり、これは私もここで立っておっていろいろ
政府の見解をお伺いしておるわけですが、なかなかむずかしい問題であるということ、困難であるということもよく理解しております。ところが、といって
法律もできておるし、やはり名実ともに豊かなる県づくりというような、
復帰のあの
沖繩県民の期待、これはまことにわれわれも代表としましてその責任を痛感するわけでありますので、ひとつあらゆる英知を結集し、
協力を得まして、ぜひ段階的に
沖繩だけは特別にという
特別措置法の
趣旨にのっとって、今後
実現に結ぶべく
努力していただきたいことを希望するわけでございます。
それから、次は離島苦の解消に対してお伺いいたしたいと思います。
御
案内のとおり、いわゆる宮古群島、八重山群島、
沖繩本島と、こう三つの群れをなしておるというのが
沖繩の琉球列島の配置図でございます。そこで、
沖繩本島には
復帰前においては離島
振興法というのがございましたので、これはよく御
案内のとおりでございますが、離島の離島苦というような——こういう四十五の有人島がございまして、毎年毎年過疎化し、それによって島が無人島になるというようなことのおそれもあるわけなんですが、あらゆる公共設備に対しましても、
本土から
沖繩本島までの輸送費と宮古、八重山の輸送費、それからまた、宮古、八重山へ行きましても宮古本島、八重山本島、また積みかえの各離島へのやはり航路がございます。そうしますと、
予算から見ました場合には、
沖繩全琉をワンパッケージ、これはアメリカの
制度のときには、たとえば必需品でありますいまの石油とかこういう問題は、プール制になっておったわけなんですよ。それにその離島航路
補助、ないような
予算の中からでもそのようなことに航路
改善、離島苦の解消に対しましては一島一港、漁港もしかり、それから一周船は、
復帰の
計画としましても各島とも一周船は島の主幹道路としましてやってやろうというようなことでありましたが、しかしいま、さきのいろいろな論争の中でも申し上げますとおり、遅々としてそれは進まない。だから、これは
沖繩本島、宮古、八重山それからまつわるところの各離島、こういうようなことに、大体
予算のコストの立て方において、何かこれをいま言うような三本立てでできることではないかということを思うわけですが、やはり
振興開発法に従うところの
沖繩本島であろうが宮古、八重山であろうがみんな一緒だというような
予算の立て方はちょっとどうかと思うのですがね。たとえば学校
工事でありますと、いま大体八万円ぐらいから七万円ぐらいかかる、離島においては八万五千円から九万円もかかるというようなことでありますが、そういうほうに対しての色分けといいましょうか、この輸送とかあるいはコスト
アップになるような事実に対して、この色分けをするというような方法はできないものであるかどうであるか。離島になるとますます市
町村財政というのはものすごい脆弱で、せっかく割り当てられても
物価が昨年から上がりまして精一ぱいで、いままでたとえ未消化があるといえ
ども幾らかの仕事は、やってきておるわけです、その離島が、幾ら
市町村事業であろうが、もうこれ以上の
負担はとうてい、
融資先もないし
地元の還元するような
財源もないし、これじゃとてもやっていけない、こういうようなことを言っておりますが、その点に対しましてはやはり
沖繩全琉にまたがって一括したところの
考え方を持っておられるかどうか、その点お伺いしたいわけです。