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平井(啓)
政府委員 沖繩におきます
ところの
米軍提供
施設、
区域が、たとえば
沖繩本島に占める。パーセンテージは、二二・五%という広大なものであります。したがって、これらの広大な
土地が
米軍の使用に供せられているために、学校用地のみならず、その他の
沖繩振興開発計画等に多大の支障を与えているということは事実でございます。そういった
沖繩県の現地事情、
沖繩県民の皆さんの要望にこたえて、日米間の折衝を逐次続けてまいっております。
たとえば、昨年一月に開かれました第十四回の
日米安全保障協議委員会におきましても、また今回、一月三十日に開かれました第十五回の
日米安全保障協議委員会におきましても、そういった点を踏まえつつ協議をととのえまして、相当部分の
返還について見通しを立てることができたわけでございます。
御
指摘の場所につきましては、たとえば順に申しますと、那覇の住宅地区と申しますのは、
施設、
区域の名称では牧港住宅地区と申しておりますが、これは昨年の十四回安保協議
委員会におきまして、現在あそこに千百八十一戸の住宅がございます。そのうちの二百戸分につきまして、これを嘉手納飛行場のほうへ移すということで協議がととのっております。この仕事につきましても、現在日米間で移設の
内容等の協議を進めつつあるわけでございますが、残り九百八十一戸分につきましても、今回の第十五回安保協議
委員会におきまして、これをしかるべき場所に移設するということで移設の措置
——移設の措置と申しますと、移設先とかあるいは移設の規模とか、そういった点につきまして、日米間の合意がととのった上で
返還するということで協議がととのっておりますので、方向といたしましてはこれは全面
返還ということで、日米間の協議がととのっているわけでございます。
次に、三百三十一号線沿いと申しますのは、現在那覇空軍海軍
補助施設として提供している部分の一部でございます。これらも第十四回の安保協議
委員会で、那覇空港に隣接しますこの那覇空軍海軍
補助施設の全域につきまして、所要の移設の工事を終えた時点において全部
返還するということで協議がととのっております。これもその移設の規模等につきまして、目下日米間で
内容等についての協議を進めている次第でございます。
あと与儀のガソリン
タンク地区につきましては、これはすでに復帰前に
返還になっております。
それから牧港サービス地区と申されるのは、あるいは牧港補給地区のことではなかろうかと思いますが、これにつきましては今回の十五回安保協議
委員会におきましては、その一部の移設を伴わない
返還が協議されておりますが、これが学校用地等にどの程度該当いたしますかは、学校の用地
計画との照らし合わせによるかと思います。
それからキャンプ・ブーン、キャンプ・マーシーにつきましては、これも十五回の安保協議
委員会で、移設の措置を了した上で全面
返還するということで協議がととのっております。
キャンプ・フォスターと申しますのは、キャンプ瑞慶覧の一角を占める
施設区域でございますが、この部分につきましては、現在の
ところ返還につきましての協議がととのっておりません。引き続き
米軍としては使いたいという
区域になっております。
それからキャンプ瑞慶覧と御
指摘がございましたが、キャンプ瑞慶覧も何ぶん広大な地域を占めておりますので、どの部分を
地元として御希望になっていらっしゃるか、私つまびらかではございませんが、今回の第十五回安保協議
委員会の協議におきまして、国道五十八号線沿いのいわゆるメイ、モスカラ射場それからその南側にハンビー飛行場というのがございます。この部分につきましては、所要の移設工事を了した時点で
返還することができることになっております。
それからその次は嘉手納変電所、これはちょっとあとで調べます。
それから天願通信所につきましては、これは大部分すでに昨年のたしか九月十五日
返還になっております。
それから最後は、おそらく知念補給地区のことであろうかと思いますが、この部分につきましては、さらに引き続き日米間で検討することにしておりまして、現在の
ところまだ答えが出ておりません。
以上でございます。