○太田
委員 そういうことを、ことばの
意味については若干ニュアンスの違いというやつは受け取り方、言い方はあり得ると思うのですよ。それでもそういうおっしゃることはわからぬわけじゃない。けれ
ども、私の言うのは、二種と五種と比べてみて、沈没しなければ
保険は払ってもらえないというような
保険というのは完全な
保険じゃございません。だんだんと多種多様な要求にこたえていく
保険に拡大発展されていくべきときに、言うならば部分損傷というようなものはめんどう見ません、なるほど部分損傷を査定するのは、実力といってはなにですが、技術が要るかもしれませんね。操船を誤ったのか何だかわからないけれ
ども、岸壁にぶつかってしまって船首がへっこみましたというときに、それをどうするなんというのは、いままでの
保険組合では査定ができないというのです。
民間だって同じことですよ。だからそれは共存共栄というところで分野を分け合ったと私
どもはこう想像せざるを得ない。まあしかし、これが八十隻ぐらいずつ毎年入っていって、ほんとうに新しい
合併された新
相互保険組合が繁栄することを望みますよ。しかし、再
保険が
民間のほうにやられるというところから
考えてみても、まあこれはことによるとないほうがいいかもしれませんよ。こんなものは必要ないじゃないか。だから、やるならば水産庁がやっていらっしゃるように、農林省のように、百
トン未満のものは全部義務
加入制くらいにして、そうして金利のほうも下げて、六分くらいに下げるということをやって、そうして一切の損害をめんどうを見るというところまで拡大して
保険を運用されるべきだと思いますが、そういう用意がないのを残念に思います。
そこできょうはいろいろの御要望がありまして、私の持ち時間が非常に制約されておりますからこれで終わりますが、最後に局長に、本
保険を運用するにあたって、確かにあなたのおっしゃるように、
鋼船が喜んで入ってきて、そしてその
保険組合が大きくなって、
相互保険の実をあげていくように育てていきたいと思う。その見通しと決意があるかどうか、あなたのお答えをいただいておきます。