○薗村
政府委員 私
ども、この
法律案の中でごらんになっていただきますように、両
組合が合併をするという道を開くための規定を設けてございます。
なお、この両
組合は、いまも
お話がございましたように、二十六年からずっと東京と若松でそれぞれ育ってまいりました。ただ役員の方もそれぞれ東京のほうは十三人、それから若松のほうは九人といらっしゃいますけれ
ども、このうちでほんとうに常勤で給料をお取りになっているという方は、一番上の方一人ずつでございます。あとは
木船の業者が
相互扶助のために、
自分らの
保険事業だということで、役員に名はお連ねになっているけれ
ども、給料などはお取りになっていないということでございます。しかも、
先ほどのとおりに、実は
隻数が減ってくると
保険の
規模はだんだん縮小してくるという、
先細りになってまいりまして、このままでは、
一つずつでは、
保険の集団として
規模が適当でないということになってまいりましたので、当然
両方一緒になってやろうじゃないかという機運も両
組合にございます。また、
先ほど申し上げましたように、両
組合が現在持っている二億七千万円の
異常危険準備金にいたしましても、さらにまた、国の
特別会計から交付いたします一億四千万円の
積み立て金にいたしましても、二つで分けて使うよりも一体で使うということのほうが
組合の
保険能力の一そうの強化になるということでございます。そういったことで、
両方の
組合とも合併の
必要性をみずから感じておるようでございますし、合併の機運も十分にあると思いますので、私
どもはそれがうまくいくようにこの
法律で合併の規定をつくると同時に、今後とも力をかしていけばいいのじゃないかということで
考えております。また、事務所などの点につきましても、重複しているようなところは一カ所で済ますというような合理化の道もはかられると思いますので、この
組合が合併することによって、内容も充実するし、事務の合理化もはかられるということで、私
どもは期待しておるところでございます。