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説明員(
須藤幹雄君) ただいまの自家用トラックの実態、特に保有台数、輸送量、輸送
物資の
内容等について
お答えいたします。
最初に自家用トラックの保有台数でございますが、三月三十一日現在の自動車の登録に基づく
数字によりますと、自家用トラックの総数約五百七十六万台。
内容を申し上げますと、いわゆるトラックと称されるものがそのうち五百四十万台、それから特殊の車
——トレラー、トラクター、こういうものがそのほかに三十六万台ございます。
それから営業用のトラックは、いわゆるトラックと称されるものが三十七万台、それから先ほど申し上げました特殊の車が約六万台、合わせまして四十三万台ございます。
これを比率で見ますと、自家用トラックの数は営業用トラックのほぼ十四倍弱というような
数字になっております。
なお、このほかに登録の対象にはなっておりませんが、軽トラックと称されるものが約六百四十四万両ございます。このうち自家用トラックと自家用の軽トラックと考えられる
数字が約三百十五万両ございます。
以上が自動車の保有台数でございますが、次にこれらトラックの輸送量についてでございますが、まずトン数で申し上げますと、
昭和四十六年度の
数字で、ちょっと古くて申しわけございませんが、トン数で見ますと、自家用トラックの輸送トン数が三十六億トン、それから営業用トラックのトン数が四十七億トン、それからトンキロで見ますと、自家用トラックの輸送トンキロが七百六億トンキロ、営業用トラックのトンキロが千四百二十七億トンキロ。このトンキロで構成比を見ますと、自家用が四九%強、営業用が五一%、おおむねこのトンキロは自家用、営業用相半ばしております。先ほど申し上げましたように、自動車の数は自家用トラックが営業用の十四倍でございますが、輸送トンキロはほぼ相半ばしてひとしい、フィフティー・フィフティーの量を示しております。
それからこれらの自家用トラックがそれではどのような品物を運んでおるかと、これも運輸省が所管しております指定統計の品目別の輸送トン数に基づいて御
説明いたしますと、輸送トン数の多いものから順に申し上げますと、まず自家用トラックが一番多く運んでおる
物資は、砂利、砂、石材等でございまして、そのトン数約十一億トン、次が廃棄物でございまして、そのトン数六億四千万トン、第三番目がセメントその他、窯業品合わせまして三億トン、第四番目が木材、これが二億五千万トン、それから第五番目が加工した食料工業品、これが一億五千万トン、それから第六番目が機械でございまして一億千五百万トン、第七番目に野菜、くだもの等約一億トン、以上の七品目が総トン数で一億トン以上のものでございまして、その他のものは一億トン以下になっております。
それから、これらの自家用トラックの輸送品目及び輸送トンキロをどのようにして運輸省がとらえておるか、統計のやり方について簡単に御
説明いたします。統計法に基づく指定統計として自動車輸送統計がございます。これは四十八年度の
予算として計上しております調査員の数は約千三百五十五名でございます。それから指定統計で調査をする車両の数でございますが、登録自動車の総数、旅客、貨物合わせますと千四百五十七万両ございます。そのうち自家用トラックは先ほど申し上げましたように五百七十六万両ございますが、統計技術でございますサンプルの理論を使いまして全体から三万六千両の車両を抽出して毎月調査をしております。そのうち自家用トラックにつきましては一万七千二百両を抽出しております。これで、約千三百五十五名の調査員が延べにいたしますと四万三千二百人目調査に従事しております。延べ車両数で申しますと二十一万六千両でございます。
それで、この
程度の、千四百万両になんなんとする自動車の数から三万六千両の抽出率で、それでは統計の精度はどうかということでございますが、これは統計数理研究所の
専門家に検討してもらいまして、この指定統計のサンプリングを設定しておるわけでございますが、その理論によりますと、誤差率は約五%、五%の上下幅はあるであろう。それで誤差率五%でございますと、この統計の信頼度は一応理論上九五%といわれております。それで現在もこの抽出率も一応ふやさずに来年度も引き続きこういう調査をいたしたいと、こういうことになっております。
次に、これら自動車が
外国と比較してどうかということでございますが、
外国資料の入手し得る年次が国によっていろいろでございますので、なかなか比較が困難でございますが、自家用トラックの数が営業用トラックに対して諸
外国がどうなっておるかと申しますと、先ほど申し上げましたように
日本が十四倍、
アメリカが二十二倍、イギリスが五倍、ドイツが五倍というふうになっております。
それから自家用トラックと営業用トラックの輸送量における構成比でございますが、先ほど
日本は自家用が四九%強と申し上げましたが、
アメリカが五〇%強、イギリスが三九%強、ドイツが三七%強というような構成比になっております。一応情報管理部としての御
説明を……。