○
須原昭二君 この点について都道府県ほとんど違うんですよ。ばらばらなんですよ。夜間夜間とおっしゃいますが、九時でシャッターをおろしてしまって、通行が禁止をされてしまうところもある。標示をして、夜間は通らないでくださいというところもある、民間会社の意向によって。いま
道路交通法に抵触をすると、こうものの解釈が立つとおっしゃいまするけれ
ども、そのところところによって違うんですよ。この点は総合的にひとつきちんとしていただきたいということを要望しておきます。
時間の
関係がございますから先のほうへ進んでまいりますが、この点は警察庁のほうで
建設省とよく御相談なさって、特に民間の経営する商店街、これがまん中に通路がちゃんとあるんです。これが歩行者用になっている。会社の都合によってシャットアウトする、あるいは警察の
見解でこれをやる。われわれの示威
運動についてはこれを禁止する。都合によって法がいずれも解釈をされるということは、好ましくないことでありまして、この点をはっきりと、きちんとしていただきたいと思います。
最近、
東京、大阪、
名古屋のような大きな
大都市では
地下の商店街が非常に増加の傾向をたどっておるわけです。
道路の下というのは公有地ですよ。公有地を利用して
地下街の建設がほとんど民間の大きな資本家によって、資本を投下をして、株式会社をつくって、法人で建設されて、運用をされている。先ほどの、いま参考までにお話を聞きました、先ほどの
地下公示価格でいえば、
東京の新宿、一平米三百六十五万円、大阪の駅前が一平米二百二十万円、梅田が一平方メートル百六十五万円、
名古屋の栄で言うならば一平方メートル百三十万円、坪でいえば三・三倍掛ければいいわけでありますが、いずれにしても、この新宿なんか、一千万円以上、
名古屋でも栄でいえば四、五百万するわけですね。公定価格でそうなんです。自由売買の段階ではもっと高いんですよ。そういう状態であるのですから、
地下街の会社というのは、実を言うとこんな高い
土地を、地上の
土地を買う必要はないんです。
道路の下を許可を得て、
権利を得て掘って、そして商店街をつくればいいというものの
考え方はこれは当然でしょう。その証拠に
地下街のその
土地の占用料金を都道府県に払って、あるいは自治体に払っておりますが、
大臣よく聞いておってください。店舗の部分だけですよ、店舗の部分だけ一平米当たり幾らですか。わずかに三千五百円ですよ、月ではないんですよ、年間ですよ。年間一平米三千五百円。高いところで
名古屋の五千二百円です。機械室やそういう事務室や商店に使ってない施設はその二分の一、通路についてはただですよ。こういう
地下街の実態なんです。
地価が暴騰する、しかも天文学的な高価な
土地を入手するよりも、
権利を得て、できれば公有地の
道路の下を、わずかの占用料金でつくられるといったらだれしも考えることは、これは経済的だ、これは得だということを考えることは当然のことです。そういう状態でありますから、この公有地の
道路の下を掘ろうということについて、その
権利を得るし、許可を得るための利権というものが動いているという、その醜聞を私は耳にいたしております。つまびらかに持っておりませんから、ここにきょう、こんなことを言っておりますと、時間が長くなってしまいますから私はやめたいと思う。
自治省にお尋ねをしたい。お見えになりますか、人事の問題について自治省ですよ。できればでき上がったこの商店街の、いま
名古屋には二十ヵ所あるといいますが、法人が十四ヵ所あります。法人の会社が十四ヵ所、商店街株式会社、そのほとんどが、実はこの会社の役員の中に、自治体を定年になった元高級幹部がみんな名前を連ねている。市長がみんな顧問になっているんです。これはどういう
関係かといえば、その
権利を得るために、必ずそういうものを採用するというのが暗黙に認められておる、こういう実態を
大臣一ぺん頭の中に入れておいていただきたいと思う。
最近、
名古屋のシンボル
道路といわれております久屋大通りというのがございます。久屋大通りというのは、百メートル
道路です。この百メートル
道路の下に、延長千三百八十メートルに及ぶ
地下街の建設が許可されました、最近。現在ある
地下街でも、いま二十ヵ所と御答弁がありましたが、株式会社として、要するに商店街としてつくられているのは十四ヵ所あります。その
道路の総延長は、実に少なく見積もっても三千五百メートルから四千メートルを、私ははるかにこえると思います。なお八件申請出ているんですよ。現在の
名古屋の
地下街の総面積、私は
名古屋の出身でありますから、
東京、大阪のことも知っておりますが、ひとつ具体的に示すために、
名古屋を例にとって非常に恐縮でありますけれ
ども、地元の皆さんには申しわけないと思うけれ
ども、これは全国的な問題ですから、具体的に言わなければなりません。
名古屋の
地下街の総面積だけでも七万八千四百四十一平米です。職業野球で有名な中日球場三つごっそり入ります。三つ分ですよ。甲子園の球場が二つごっそり入りますよ。そんな膨大な
地下街がどんどんでき上がっている。
東京なんかの新宿へ行っていただければよくわかる、
東京の駅前でもどんどんやっておりますよ。大阪の梅田でもたいへんな
地下街の発展ぶりですよ。ですからいま一般市民の皆さんは素朴に考えますと、買いものや、ものを食べる、そのために
地下街はすっかり都会生活の中に溶け込んでおります。しかし、溶け込んでおるけれ
ども、はたしてこれを無制限にふやしていっていいだろうか、ふやしていってもいいだろうかという私は疑問がわいてきておるわけです。
大臣この点はどうですか、どうお考えになりますか。