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白木義一郎君 いまのに関連して。
ただいま佐々木
委員から御
発言がありました件は、先日の
委員会で、私から、私の
発言がもとでこういうことになったわけでありますが、貴重な時間をさくことを非常におそれるものですが、私のあのときの真意は、ああいう
人間であるから間違いはやむを得ない、しかし
被害者もあり、それからその捜査に当たる人々も、それぞれ間違いですから、やむを得ない、しかし
被害者もあり、またその
責任を問われる人も出てくるわけなんです。そこで、二度とこういうことがないようにするには何が必要かということが私の言いたいことであったわけです。それはやはり
最高責任者が、二度とこういう不始末を起こさないように、部下のエラーは
自分の
責任である、二度と失敗を起こさないように、そういう決意を実は持っていただきたいと、そこから私が
発言したわけです。それについて
法務大臣が、あのときに私は、
最高責任者としてはがき一枚なりあるいは使いの者をつかわして、そしてその
責任のあるところを示していただきたい、こういうふうに申し上げたところが、
法務大臣がすっくと立って、そしてあのような非常に
人間味あふれる返事をしていただいたんでこういうことになったわけですが、現在の世情はそういう点が非常に欠けているんじゃないか。そこからすべてのひずみが、問題が起きてくる、こういうことに私は
考えております。
そこで、謝罪ということになりますと、これはもう医者と病人のことであって、予防じゃなくて、病気になってから手当てをする、こういう違いがあるわけで、私としては、起きたことはもう起きたんですからやむを得ない。しかし、これからは起こさない予防的な相談を、また
考えをしなければならないというのが私の真意であったわけですが、そこで今後の問題ですが、いま佐々木
委員の言われたことも、これも当然なことだろうと思いますが、しかし、これがへたをすると通り一ぺんの習慣になって、そして形だけの問題になることを非常におそれるわけです。ですから、今後どうすればいいかということになると、
法務大臣は、それを聞いたときに、今回と同じように名刺に書いてそうしてだれかに届けさせる、あるいは遠いところであれば役所の
人間に郵送してそうして届けさせると言っているうちに、印刷になってしまう。こういうことになると、私が申し上げたこととと全然正反対に、それこそ
法律をありのままに、そのまま
法律を生かしただけであって、人同というものが見失われてしまうということを最もおそれるわけであります。そこで、今後の問題について、先日の
発言のよりな、
最高責任者が絶えずその国民の苦悩をいつも感じて、いかに対処すればいいか、これが現今の国民、
人間の非常に欠けたところである、このように思います。これが一口で言えば国民不在の
政治、あらゆる側にこれが出てきているわけであります。そこで、同じような
立場に立った人から言わせれば、当然
差別を感ずるわけです。しかし、同じ
事件であっても、たとえば列車が転覆してたいへん
被害者が出た。これは運輸
大臣が直接弔問に行く、これは、もう当然のことであり、現在では習慣化しているわけです。こういうことが繰り返されることが非常におそろしいと私は思います。
法律が先か、
人間が大事なのか、こういう問題を私はここで申し上げざるを得ないわけです。しかし、現実に起きた問題は
大臣として対処しなければならないし、またこういう佐々木
委員からの
発言もあったことでございますので、何とかひとつそういう、私の申し上げるようなことから、ひとつ今後お
考えおきを願いたい。
善処をしていただきたい。まあ、釈明みたいな、また要望みたいなことになりますけれども、私のことから貴重な時間をさくことになって非常に恐縮している
気持ちを申し上げた次第でございます。