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松永忠二君 ひとつ、この点はあなたおっしゃるように、公立
学校四百五十万円で五分七厘六毛、五・七六%のときに
私学共済は三百万円で六分だったんですよね。今度それを改めて四百万で五・八八%で二百四十カ月にしたわけです。非常な格差がある。あなたいま言うとおり、これはこういうものだけじゃだめなんで、一体総額どのくらい貸していて、一人平均額がどのくらいになるかという数字がなければ実際問題としては比較はできないわけでしょう。だから、どうしてもやはり住宅なんかの問題については、私は、必ずしも公立
学校だってよくはないと思うんですよ。ほかのものに比べてみて、ずいぶんいいのもあるわけなんですね。だからこういうところはやっぱり資料的にもきちっと、そういう比較がよくわかっていくようなものを出してもらって努力をしてもらいたいということ。これはもう全く
私学と公立とあまりに差があり過ぎる。せめて
共済なんかについてだけは、そういうふうな条件をそろえていかなければ、その上に今度は
年金になってくりゃ
標準給与が低いんですからね。ほんのそれは掛け金が低いという程度のことじゃないと思いますよ。非常な格差が出ているので、これは努力をしてもらわにゃできぬと、大臣も、私もう終わりたいと思うけれども、たとえば短期
給付についてはまた非常に悪いんですよ。たとえば家族埋葬料なんというのは全然ないんですよ、
私学は。ところが、たとえば公立
学校のほうじゃ一件について六千円ある。そういうようなぐあいに、非常にたとえば家族の療養費、出産費なんというのはゼロなんですよ、短期
給付の
私学は。配偶者出産費もゼロなんですね。たとえば育児の手当金については二千四百円で同じになりましたけれども、短期
給付も非常に悪い。これは財源が強固でないから、それは一つは
標準給与が低いので、掛け金率は必ずしも他より低くはないんだけれども、財政的にはうまくいかぬということになってきてしまうわけですね。だからどうしたってもう短期
給付も低くしなきゃできないし、
長期給付のほうでもいろいろ問題が出てくる。しかも、私はこまかく言いませんけれども、こういうふうなものを見ても、たとえば、病院にしても、保養所にしても、何にしても数がりょうりょうたるもんですよ。国家公務員とか地方公務員のこういうものに比べてはるかに低いわけですよ。これはひとつよほど気にかけて、やはりどこからそろえていくかというような意味でいえば
共済制度のようなものこそやはりそろえていかなきゃできないし、一番大事なところだと思うんで、一つずつあげたのは住宅の問題で、これはもっとこまかな問題をすれば幾らでもあると思うけれども、きょうは時間もあれだから、私は以上で終わりますけれども、これはもうこの答申の最後にあるように、「財政基盤の強化その他根本的な
検討が必要」だといっているとおりだと思う。しかも、これを取り上げて、たとえば自民党にしても、われわれのほうでもこれを重点に努力をする人というのはまことに何というのですか、われわれにしても、知識乏しく十分なことはできないんですよ。だからやはりきょう実は最後にこうして
私学共済の問題を取り上げなきゃできないというのも、一つは、やはりこの
法律についてどういう見方を一体
政府がしていたのか、国公も地公も米価も
年金も上がっているときに、事と次第によってはこの
私学共済の
法律が
廃案になってしまうというようなことも考えられるような国会情勢の中で、何としても、これをまず通してもらわにゃできない、何としても、処理してもらわにゃできないという熱意が
政府や与党の中から私は出てくべき筋合いのもんだと思うんです。ようやくにしていますべり込みの形になってきたけど、そういうものじゃないんですよ、この
法律は。だからこういう点については、実は与党の
理事はいろいろおっしゃるでしょうけれども、私たちも、これだけは離して成立をさせたいと、何かそういう時期はなかろうかということを話したこともありますよ。だからわれわれも非常に熱心で非常に努力しているというような大きいことは言いませんけれども、お互い非常に気にかけていたことは事実なんですよ。だから、もう少しやっぱり
文部省のほうでもひとつこれを力を入れてもらって、そうして、少なくとも公立の
学校の先生並みになれるように、どこに問題があるのか、特に答申なんかも、こういうはっきりしたものが出ている状況の中だから、こういうものをバックにしてひとつ努力をしてもらいたい。特に、大蔵省との交渉については、大臣はこういうふうなこまかい財政の面については相当しっかりした調査と、力量も知識もあるわけなんです。これに基づくあなたの説得というのは、これは相当やっぱ耳を傾けなければできないような大きな、何ですか、あれがあると思う。ひとつこういう機会に——あまりよく知らない者じゃこれなかなかできません。やっぱ知っている者が知っているときにがんばってもらわなければいけないので、ぜひひとつこれは解決をしてもらいたい、努力してもらいたいということを特に大臣に要望いたしまして、大臣から御答弁いただいて、私、質問を終わります。