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安永英雄君 こまかい話になって恐縮ですけれ
ども、私は現在
学校を回って、そして私はどこの
学校に行っても
屋内体育館の使用
計画というのを必ず見るのです。私は
学校に入ったら見ます。ないところもありますよ。あるけれ
ども私は
屋内体育館の必要性は一番感じておるところですけれ
ども、それが逆にいまの場合は、
体育といえば
屋内体育館でやらなければならぬというような形になってしまって、そして
運動場を使っていない、こういう傾向にあるということです。だからそこのところの指導方針というものをはっきりしないと、女の子
あたりはとにかく色が黒くなるとか何とか言いながら、
屋内体育館、
屋内体育館って、こうやっておる。その実際の授業
あたりを見てみますと、これはほんとうにコートが
一つ張ってあって、そしてぐるっと回ってとにかく五、六人が出てこうやるというだけ。私はやっぱり天気のいい日はもう主体的に
運動場でやるべきだというふうに考えて、そこら
あたりはある程度指導の方針
あたりで、
屋内体育館でやるときはこういうことが
屋内体育館では非常に
効果があがるというふうな、逆にそういった指導は得意の
文部省あたりで出したらどうですか、
体育局は。私はこれは必要だと思いますよ。私はほんとうに高度の技術を教えたり、そういったことはやっぱり
運動場でやってはいけないしあれだけれ
ども、何だかオリンピック以降、バレーボール、バスケットボールなどというのは屋内の競技というふうにきめつけておるし、あなた自身も屋内競技だときめつけているけれ
ども、これは何もその規定がないので、
学校教育の目的なんというのは風が吹こうが、多少の風や風速がなんぼあろうが、ネットが少し動こうが、
運動場でとにかく外でやるべきであって、
——そういうことは室内
体育館でやってはいかぬという立場ではないのですよ。しかしあまりにもいまバレーボール
——今度の教材はバレーボール、
体育館、こうきめてしまうのはいけないのではないか。ということで、私はここに
一つの
体育館をせっかくつくったら有効に使うためにはどういうような種目の取り扱いをやったらいいか、
体育館で教えたらこういうところが非常にいいのだという何か手引きみたいなことでも出すべきではないかというふうに私は考えたからです。まあ反面、
体育館が要らぬという論者ではないわけでございますけれ
ども、あまりに、
体育館をつくってもらったら
体育館ばかりに立てこもって、ここが
体育の場所だ、
体育教室だというふうな認識はいけないと思う。特に肥満児その他の問題があって、これの対策
あたりはせめて生活の中に保健、
体育というものの習慣、しつけ、こういったものを養うためには、やはり
運動場以外にはないのではないかというふうに考えます。
そこで、ついでと言っては失礼ですけれ
ども、これは昨年
質問をやったわけですけれ
ども、福岡県の吉本という年輩の方が、おじいさんがおります。ここ五、六年国会やあるいは
文部省に対しまて、
義務制の
学校にぜひひとつ砂場をどこもつくるように、しかもそれについては国の大きな援助、補助というものが必要だと、そのためにはやはりその
もとになる法律、基準というものを国でつくってもらいたいということで、毎年毎年この
陳情にあがっておられるわけです。これは
文部大臣も、
大臣の前のときにも署名捺印をされてこの請願には御賛成になっておられます。もう文教の方は衆参通じてほとんどの議員がこれについては賛成をし、膨大なとにかく署名をとって熱心にこの実現のためにやっておられます。
現状はとにかく、
義務制の
運動場の片すみにある砂場というのは、確かに
体育館の
関係があるので、もうカチカチです。ほとんど砂場がボカボカしてその中に鉄棒にぶら下がって砂場におりるとか、飛び箱を飛んだりあるいは幅飛びをやったり、砂場で遊んだりというふうな
状況がほとんど見られない。ここにとにかくこの人は何とかしなきゃならぬということで毎年
陳情に来て、ことしはちょっと、もういっときすると上京して、また
文部大臣あたりにもお願いにあがるということなんです。だから当
委員会におきましても、毎年この請願については満場一致で採択をしてきたところです。しかし、この採択を受けた
文部省の請願に対する処理要領、処理をどうするかという回答は「
学校体育施設は児童
生徒の心身の健全な発達を図るうえできわめて重要であるので、これらの
施設のうち
屋内体育館、水泳
プール等国として補助すべきものについては、国庫補助等の
措置を講じてその整備の促進に努めてきたが、砂場の整備については
地方公共団体の一般財源により
措置されるほかないものと考える。なお、砂場を含めて
学校における
体育施設設備の整備に関する基準の設定については、今後検討すべき課題であると考える。」ということで、ほとんど毎年同文で返事を、処置をこう請願を受けてしましたと、こういうことなんですね。それで私も一緒に同道して
体育局長あたりにも、木田さんがやっておられたとき
あたりにも行ってやったのですけれ
ども、あのとき
あたりは確かにそうだ、確かにとにかくもう砂場の利用ということは行なわれていない。これは大事なことなんてす。これがほとんどやっぱり
施設がない、これは何とかしなきゃならぬと口々にみな言うわけです。ところがこの処置のあれは
地方公共団体がやるべきもので国のほうはこれは
関係しちゃいませんので、将来検討しましょうというすげない返事なんですね。で、木田さんの
体育局長のときにこういう名案も出たのです。いわゆる
屋内体育館の中で使っておるマット、これはいわば砂場のかわりにマットを使っておるわけです、屋内で。このマットは教材、教具の中に入りますからこれはちゃんと補助がついておる。砂場のほうはついていない。したがって、砂場をマットとみなすというこういう便法も考えられるという話もしたことがあるのです。ところがその後何ら音さたないのですが、まあ砂場とマットと同じ目的ですが、砂場をマットにみなすとなればこれはいわゆる教材、教具という形の
範囲に入る補助金というものが出てくれば砂場も相当整備できる。これはしかしなかなかむずかしいことだと思いますよ、
予算の編成、
執行の上において。しかしそういったことまで言って、何とかそれを実現したい、高見元
文部大臣のときも本
委員会において本人があそこで傍聴しておるときでも、これはもうとにかく大事ですから私は何とかとにかく実現するようにやりたいと思うということをおっしゃっていただいて、本人も喜んで帰ったのですが、その後何回やりましても音さたなし、こういうことなんです。私はいまの
学校体育というものが
運動場が
中心でなくて、
屋内体育館のほうに移っている。しかし本体は、やっぱり
運動場で伸び伸びととにかく
体育はやるべきだという本筋は
局長とも意見は一致しておるわけです。そういった意味から、私は確かに
運動場でやる場合の器械、器具を使ってやる場合の
中心は砂場なんです。この点については、私はもう何らかのとにかく
措置を考えていいのではないか、衆参の各議員が全部取り上げて、ほんとうにこれは実現しなければならぬというあの吉本さんの誠意に打たれて、しかも必要性を感じておるこの請願の取り上げ方、そして、これの実現方という問題についてどうお考えになっておるか、それをお聞きしたいと思います。