○
吉田忠三郎君 資料は
あとで提
示してもらうとしまして、この
法案を
審議するに当たりましては、やはり幾つかの問題がある。だから次の
委員会にまた私は
質問いたしますが、きょうは他の
委員の方々ももう
質問準備して待っているわけだ。他の
関係の党のね。ですから私だけ時間をとるわけにまいりませんから、課題として聞いておきますが、たとえばいま
足鹿委員も
指摘したように、職員三十二名、これは国の機関に身分が
変更されますね。そういう場合に、これはいつの場合でもそうですが、職員がやはり
心配ですよ。待遇といいますか、処遇の
関係で。
一つにはこれは全くしろうとのようなことを聞きますが、職員の処遇はどうなるかという問題が
一つ、それから私の意見は、先ほど言ったように、次回の
委員会で意見を言いますから。それから国立
北海道農業試験場に移った場合の、給与の
関係はどうなのか。それからもうちょっと具体的にいえば現在の給与水準で移れるのかどうかということ、今度、国家公務員になるわけですからね。そういうことになるわけでしょう。ですから、こういう
関係、それから今後の昇給、昇格、手当の面がどうなのか、こういうこと、それからその次に砂糖の
需給関係、これは世界の砂糖の
事情はどうなっているかということ、それからもう
一つは、世界の砂糖
事情というのは、
需給の面でどう
考えられているか。今後国際的な砂糖の
事情の
見通しはどう推移するか、これはまあ想定になると思いますが、そういう
関係。それからもう
一つは、砂糖の
国内のこの
需給の状況はどうなっているか。それからそうした
事情のうちで、今後のわが国の砂糖の自給の
見通し、これは資料は、こちらに
農林省の資料は持っていますが、それ以外に資料が必要であれば資料を提
示していただきたい、こういう
関係ね。それから三十四年の二月の五日に、
農林省は「
甘味資源の自給力強化総合対策」というものを定めましたですね。定めました。その中で、
基本方針として、ここにございますが、この
基本方針を読んでみますと、砂糖の
自給率を、
昭和四十二年に五〇%
程度とする長期目標を定めているのであります。これはもう御案内のとおり。しかし実際に、昨年の十月に
農林省から発表されたこの資料によりますと、これはもう具体的には、どうも
農林省というのは、予算
委員会でも
大臣申し上げたが、何でも試案、ためしの案なんですね。これもそうなんですよ。「農産物
需給の展望と
生産目標試案」というものが出ている。何でも
農林省というものはためしの案、
農林省ということよりぼくは、試案省にしたらいいんじゃないかと、
大臣にぼくは予算
委員会で言ったですな。これは試案なんです。これでまいりますと、五十七年で、二六%から二八%の
自給率を基本指標としているのであります。ですから、この目標はただ単なる試案であるのか、あるいは指標であるのか、指導の
方針であるのか、こういう点を、これは次回の
委員会でけっこうですから聞かしていただきたい。
その他たくさんあるのであります。あるのでありますが、私は、当面この試験研究機関が道内に移るわけでありますけれ
ども、この法律が通ると、七月これは一日ですか、一日から施行したいということでしょう。ですから、今度私の
考え、棒読みに申し上げますから……。
何といっても
北海道は、御
承知のように、北国でありますから、冷害を常に
考えていなければなりませんね。ですから、そういうことを
農林省が
考えて建地
畑作農業の基幹
作物として私は
奨励したものだと思うのですね。
そこでてん菜の
生産の
振興策と、もう
一つは、てん菜だけじゃなくて、各種農
畜産物は、やはり価格の問題、先ほど
足鹿先生からも触れられましたけれ
ども、
価格政策についてどうもはっきりしたものがないような気がするのです。それで、この
価格政策と
生産振興策というものが相またなければ、先ほどの話じゃないけれ
ども、幾ら新しい一〇一三の品種をきめて
奨励しても、
農家に私は定着しないと思うのです。ですから、こういう点でひとつ
考え方を聞かせていただきたい。私は端的に言って、
農家はやはり単位当たりの収量増加とコスト低減をはかるために、何といたしましても助成の措置を強化していく以外にないのじゃないか。加えて
畑地の改良の促進も強力に進めなければ、なかなか皆さんのほうで新しい優秀な品種が開発されたとしても、それを定着させるということは至難ではないか、こう思うので、こういう点の
考え方をひとつ聞かせていただきたい。
それからもう
一つは、未
整備のままのてん菜栽培の問題があるのであります。その場合に、やはり機械化一貫体系を確立していかなければならぬと思う。これはなぜかというと、作目から見て広範なやはり作付面積が必要でありますから、あえて私はここで言うのでありますが、そういうことをやはり確立する必要があるとこう思っている。そういう面から、このてん菜の高
生産栽培というものを進めていくという方向づけを
農林省はとらなければならないんじゃないかと、こう思う。だから、そのための
一環として私は、成果があった、ないという議論は別にして、今度皆さんが法律提案をしているわけでありますが、この試験研究機関というものを、より拡充強化をしていく必要があるとこう思っているのです。
そういう面での省力栽培といいますか、つまり
生産効率というものを並行して高めていくことにならなければ、この意味はないと、こう
考えているのであります。
それから価格の問題でありますけれ
ども、現行の価格は算定の方式について私はやはり問題がある。こう思っているのであります。したがいまして、これはてん菜だけではありませんよ。たとえば米にしてもそうだし、麦にしてもそうでありますけれ
ども、特にこのてん菜の場合の価格の算定の方式というのは幾つかの問題がある。それで、これはあらためてやはり
生産者の価格を補償して安定した価格にする必要があると、こう思うのです。こういう点では私は
大臣に、
価格政策の問題ですから
大臣の
考え方を聞かしていただきたい。
それともう
一つは、先ほど来伺って答えられているのでありますが、やはり何といたしましても私は、
国内産糖の自給体制を確立をして
——漸次これは上昇価格になってきていますけれ
ども、やはり
国内甘味資源というものを確保していくということを、この際、基本にしなければならないと私は思う。そのことはてん菜栽培の私は、基本的な命題だと、これは見解が違うかわかりませんよ、皆さんとは。私の
考え方はそういう
考え方を持っているわけです。ですからこういう点で一体どういうふうに
考えられるか。
それから特に
北海道の場合は、
畑作の適地は既墾地、そしてまた、あるいは開発可耕地を含めまして御
承知のとおり、広大なものですね。もし
日本に
畑作農業があるとすれば、私は
北海道よりないと、こういっても差しつかえないのじゃないかと思うくらい、広大な開発可耕地を持っておるわけです。だから、私は、こういう問題をとらえる場合に、国家的にこういう問題を、たとえば輪作の
政策等も
考えてみても、
畑作経営といいますか、そういう経営上からみても、てん菜栽培というものは長期安定化をしていくような
政策樹立というものを、この際この基本の原則にしなければならぬことではないのか、こう思っていることが
一つあるんであります。こういう点でひとつこれも
大臣でけっこうですが、この
考え方を聞かしていただきたいと思います。
その他、これは
農家だけじゃなくて、やはりてん菜の製造業者に対しても、たとえば価格などはこれは
一つの私の
考え方でありますけれ
ども、
政府が売り戻し価格という制度をとっていますね、いま。
——いますね。そしてまた逆に砂糖は
日本で四大市場といわれている市場価格というものがあるのでありますけれ
ども、私は、やはりこの市場における価格を
てん菜糖の価格にするのが至当ではないのか、
価格政策上ね。そういう
考え方を持っている一人なんです。ですから、この点を時間ありませんから、私は、言いっぱなしで、皆さんの意見を聞いて、さらに再
質問なりあるいは
政策的なことについては、次回の
委員会に
委員長、私は
質問することを申し上げて、いま申し上げた点についての答えだけで私の
質問を終わりたいと思います。