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鶴園哲夫君 これはこの間農林省設置法を
審議しますときに、六月の初めですが、農林省設置法
審議しますときに、ちょうど常勤職員の問題が出て、そこで
総理府総務長官と
人事院総裁も御出席をいただいて、そのときに人事院勧告の問題についてお尋ねをして、協力方を要請をいたしたわけであります。きょうもまた非常にいいことに、
総理府総務長官並びに
人事院総裁が御出席でございます。そこで、この間申し上げた点について再びここで紹介をして協力方をお願いしたい。
この間お伺いをいたしましたのは、これは勧告は四月一日
実施ということになっているけれども、実際はいろんな情勢の中で支払われるのは十二月になる。これは例年のとおりです。賃金は一カ月単位で
考えているにかかわらず、九カ月も支払わない。年末になって九カ月もさかのぼって四月一日に支払うということについては、これは
総理府総務長官も、それから
人事院総裁も非常に不合理だというお
考えであります。これは当然そうだと思うわけです。何らかの
方法はないものかということで過去いろいろ
検討なさった経緯もあります。それはしばらくおきまして、この問題を何とかして
政府としても、
国会としても勧告を受けておるわけですから、何らかの形で解決する必要があるという
立場が
一つ。もう
一つは、人事院が毎年八月の十二、三日ごろ勧告する。通例そのときには
国会はない。また
政府にあっても、資本主義諸国はいずれも夏のバカンス、真夏の全くの盛夏のさなかに勧告をしまして、そしてすみやかに
措置してくれという勧告なんですけれども、ちょっと奇妙な感じなんですね。これを十数年にわたって、二十年にわたってやってきているわけです。ですから、これはやはり勧告をする側で、そういうようなことではなくて、もっとすみやかに勧告することが必要ではないか。なおまた、勧告を受けた
政府も、それから
国会も、すみやかにこれを
実施をするという態勢をつくる必要があるじゃないかと、こういう
立場からこの間
総務長官と総裁に対しまして要望をいたしたわけであります。
で、何かくふうはないかという点については、これは
大蔵大臣にもぜひひとつ承りたいと思っておりますけれども、それはまずおきまして、私は、この間お願いをいたしましたのは、
国会がないときに、いつも
国会がないときに十年一日のように八月の十二日か十三日の真夏に勧告をして、すみやかにしてくれというんじゃもういかぬと、そういうものは破るべきだ、そして今回はたまたま七月の二十四日まで
国会があるわけですから、したがって、今回はひとつ
国会の開いている間に勧告をしてもらいたい。ことしは、幸いにいたしまして、春闘も早く終わっておりますし、予想よりも早く終わっております。そういうものがありますので、ぜひ七月の二十四日、
国会のある間に勧告をしてもらいたい。そのことは、私は
政府も
国会も
公務員の賃金をすみやかに
実施していくということについて大きな影響を及ぼすだろうというふうに
考えておるわけなんです。何か
公務員の賃金といいますと冷ややかな感じがあるわけですけれども、少なくとも
公務員の賃金というのは非常に私は重大だと思うんです。したがって、勧告があったらすみやかに短い臨時
国会を開いて処理するというやっぱり態勢をとることが、
公務員全体に与える影響というものは非常に大きいと思うんです。
ところが、いまはそうじゃないですね。毎年八月の真夏に勧告をして、やってくれと言う。
政府は十一月ごろ臨時
国会を開きまして、どうだからということで十二月にやる。これを破る必要がある。破るには、私は今回はたまたまいま言ったような条件がありますし、
国会が七月の二十四日まで開いているのだから、その間に勧告をしなさい、そのことが、いま申し上げたような形を推進していく大きな影響力を持っているんだと、こう思いまして、そこで
人事院総裁に、すみやかな勧告と同時に、ひとつ
総理府統計局を激励をしてもらって、協力をしてもらって、そういうことになるようにということで、御両人にお願いをいたしたわけです。
そこで、まず
総理府総務長官に、どういうふうに御協力をいただいているか。協力をするということでしたから。