○宮崎正義君 たいへんお疲れだろうと思います。私の質問をすることに各省の
方々がせっかく集まっておられるので、たいへん申しわけなく思っておるんですが、予定が私の考えた予定とだいぶ狂いまして、これは当然こうあっていいと思うんでありまするが、集まっていただいた御
答弁をしていただく
方々に対してはたいへん申しわけなく思っております。私も多岐にわたって質問をする
関係上非常に時間を要するわけなんでございますが、きょうは本
委員会では基本的なことだけ伺って、そして次回の十五日の日にあらためてひとつ
委員長私質問させてもらいたいと思う。
それで、きょうの午前、午後と熱心な同輩諸君の質問にこたえてまた熱心な
答弁がございましたけれども、その中で、
水産庁長官あるいは大臣の
答弁をいまさらこうだああだということを申し上げたくないんでありますけれども、大臣もいまお認めのように、今日の沿岸
漁業を壊滅さしていった埋め立て事業を、日本列島海域全般にわたって埋め立てをして、今日なおかつ基幹産業等、あるいは港湾
関係、建設、運輸、商工の面にわたって、われわれのたん白資源がいいように痛めつけられてきているということ、この現実はきょうの論議の中でも明らかだと私は思うわけであります。そういう点をもう一回自覚をしていただきまして、
水産庁の
設置法一部
改正法の
改正後における考え方というものをもっと明確に本
委員会ではしていかなければならないというふうにも思うわけでありますし、また、
水産庁の組織
改正についての今後の大きな課題だということから論議をしていかなければならない大事な問題だと思います。
大体、
農林省の予算の中で、
水産庁の占める予算というものがふえたふえたといいますけれども、大体幾らでございますか。いまの午前中から午後にわたっての公害と対決しなければならない、公害によって今日の水産が痛めつけられている、そしてこの
関係でも保全課を設けて対処しなければならないという時点にまで追い込まれてきたということ。そういうふうなことを考えていきましても、じゃ一体
水産庁はどれだけの公害対策に対する予算を計上しているか、全漁連の
方々が苦労なさって、私はこれは昨年もこの問題を取り上げました。日本海域全体に及ぼしている、まだ一部
調査未了であるといいながらも百五十億をこえております。私どもが
調査しましたものは二百五十億を超過しております。それは昨年
長官も、私が質問をしまして十二分にやりとりをして御存じだと思います。そういう面から考えていきまして、じゃ今回の組織
改正について予算をどれだけ公害対策に対して編成をして、それに対処しようかという態度が非常に私としてはいかぬと思うんです。先ほど
長官も公害対策については立ちおくれている、姿勢を新たにしてそして進みたいということをおっしゃっていることばのうらはらの裏づけというものを、これがはっきりしていかなければならないんじゃないかと思いますが、実はこの全漁連の
方々がこれまた非常に苦労なさってつくったものがございます。これは農林大臣も
水産庁長官も御存じだと思いますが、こういうものをごらんになりましたですか。「公害によって悪化した浅海域漁場の復旧対策事業費試算(基本構想案)について」という、これは四十六年の十一月に全漁連の
方々が、いまの日本の
漁業をどうしていくか、沿岸
漁業をどうしていくか、それにはこういうふうなこれだけの金がかかってくるんだという、全海域にわたって明確に将来の方向づけというものがなされているわけです。これについて私は十五日に詳細にわたってまた質問をいたしますけれども、ただいま申し上げました予算面について、どんなふうにお考えになって今日臨んでおられるか、今後に対策をどうされていかれようとしておるのか、この点をきょうは伺っておきたい。これは
長官と農林大臣に伺っておきたいと思います。