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森勝治君 そんな簡単な答弁を聞こうとは思わないんです。
大臣は基本的な問題について
お答えいただいたわけですから、あんたは当面の具体的な問題があるでしょう。私の質問の中には、この問題についてどのくらい大蔵省と討論をしたかということの
説明を求める意味が入っているんですよ。
大臣の言うとおりなんて、そんなこと言ったって話にならぬじゃないか。あんたは近くいまのポストを去るからいいかしらぬが、後任は困るでしょう。
やはり省としての的確な、
事務当局——大臣のは基本的な姿勢を言っているんですから。失敬だが、あんた方より
大臣のほうがよっぽど強腰だよ。大蔵省はりこうだから、ほかの問題でやったって、このことについては先手を打って、それはだめだと、こう言ってるわけだ。だから
大臣がそれは予算折衝のとき考えますって、大蔵省のほこ先をかわしたんだよ。
大臣にそこまで言わしといて、あんた方
大臣の言うとおりですなんてわけにいかぬでしょう。
大臣が直接事務折衝するんじゃないでしょう、あなた方がやるんでしょう。それはやっぱりあなた方のかたい決意のほどをこの際漏らしてもらわなきゃ、われわれが外野でやいのやいの言ったって何にもならぬですよ。私は、
郵政事業の近代化ということも、あなた方のそういう将来の展望に立つ大蔵折衝等もやらぬことには
お話にならぬと、赤字になってから騒いだんじゃ間に合いませんぞと、破産
状態になってから黒字の仕事はないかとさがしても何にもならないじゃないかと。
失敬でありますが、この際、ちょっと愚見を若干述べますが、
郵政省は大体郵便や保険や貯金を主体におやりなんでしょう。ところがこの部門がおもしろくないというので、失敬だけれども、電話をどうする、
電波をどうするっていう話を研究会等を持ってしているでしょう。そんなのは電電公社や
NHKや
電波監理局にまかせいといつか言ったことがあるでしょう。もっとそういう当面する、貯金局は貯金、保険局は保険の問題、郵務局は郵務の問題で御努力を願わなければならぬのですよ。私は古い官庁のかすがまだ
郵政省に残っていてならぬような気がするのです。
したがって、
局長、この点は
大臣と同じだなんてそんな
——えてして
大臣答弁のほうがつっけんどんだといわれているのですが、
大臣答弁のほうが真剣な答弁で、あげ足とりになるかしらぬが、
局長の答弁は
国会の本会議の答弁みたいで、ほかの
大臣がただいま総理の言うとおりでありますなんて言うのと同じじゃ、地元の局としてはそれはいけませんな。もう少し当たってきたいきさつ、それから将来どうするかという
——大臣は来年度の折衝でやりますよと言って、事務局はもう来年度の折衝が始まるのでしょう、その辺も聞かせてもらわなければいけませんよ。