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鈴木強君
全国の十一万近い売りさばき所の中で、五万円をこえ十万円以下のものが大体二五・四%で非常に多いですね。それから十万円をこえ二十万円以下のものが一六・八%、これが二番目に多いようですけれ
ども、ここいらの層が非常に
苦労されているというか、多いようです。
そこで、この率の
値上げというのは、たとえば売りさばき所を設置しますと、だれかいなきゃなりませんね、全く不在にするというわけにいかないでしょう、だれかやっぱりいなきゃならぬのですから、その人は、
あとからも伺いたいんですが、八時から、夜五時なら五時、四時なら四時と、これは所属の
集配局長なんかがきめることになっているようですけれ
ども、かりに朝八時から夜六時までとしても、十時間近い時間というものは、
拘束・不
拘束を入れて、延べではだれかがいなきゃならぬ。
買いにいって
切手が買えないようなことじゃ困るわけでして、往々にしていなかなんかですと、農繁期なんかはみんなたんぼへ田植えに行っちゃっていなくて、そのときは夜
買いにいくとかしておりますけれ
ども、原則としてはどなたかがいらっしゃるということになると思いますからね。
そうなると、
拘束十時間という勤務の中で、ある
程度その人がほかの、たとえば
たばこ屋さんで
たばこも売るとか、あるいはみそ、しょうゆを売るとかというようなところもあるでしょうし、また
たばこと
切手だけのところもあるでしょうし、また
切手だけのところもあるでしょうし、いろいろケースは違うと思いますけれ
ども、いずれにしてもその
基準というもの
——売っていただくために配置する人はどうなっているのか、たとえば
切手だけ売る場合だったらどの
程度のものをやらなきゃ合わぬとか、
たばこと兼売しているところはもう少し全体の
収入の点を
考えて
幾らに減らせるとか、そういうものはないんですか。雑貨屋さんでほかのものを売っているところは
幾らでいいとかというようなことでなく、ただ機械的に百分の六とか百分の七とかいう率でやっておられるわけですね。
今度も一万円以下が全然手がつかない。それから一万円以上五万円が一%上がって五百円の値上がりですよね、率とすれば五百円。それから五万円以上十万円の場合でも千円ですよ。差し引き千円の
手数料がふえるというわけですわね。そういう点からいって、どうも本来
手数料の算定
基準といいますかね、これをつくる場合の基礎というものがあまりはっきりしないで、ただ何%というような形でやっているということだと思うのです。だから、
たばこ屋さんと兼業しておっても、じゃここは百分の四にするとかということはないわけですね。
たばこは
たばことしての
手数料が入ってくるのですし、
郵便は
郵便として
手数料が入ってくるのですから、そういうところはある
程度全体の
労賃というものが見れると思うのですけれ
ども、
郵便だけやっているところなんかは実際合わない場合が出てくると思うのです。ある
程度奉仕的に
郵政事業に協力するという
考え方で売りさばき所を申請し、認可されて、やっていると思うのですね。ですから、それだけに、そういうところに対しては人並みの手当てをしてやるということが必要でしょうし、何か勘みたいに従来の慣習からやってきたのだと思いますけれ
ども、これはそういう点からもう一回再検討して、科学的とまではいかないでしょうけれ
ども、理論的にみなが納得できるような一つの
基準をつくっていただいて、その上で率を
改正されるようにしたほうがいいんじゃないかという気が私は非常に強くしたものですから、少ししつこく聞いているわけです。
過去のことも私よく知っているわけですから、知っての上の
質問ですから、結論としては、大
ワクだけにとらわれずに、もう少しみんなが納得できるような
基準というものをつくっていただいて、その上で、次あたりには、もう一回われわれが合理的に納得できるような論拠の上に立ったものにしていただいたらどうか。全体的に再検討をもう一回するようなことを望みたいのですけれ
どもね。