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竹田四郎君
大臣、
区画整理事業をやる場合には、
土地が一体どのくらい必要なんだと、そして
公共部門がどのくらい必要なんだと、そのためには一体どのくらいの
土地を出していかなくちゃならないのか、というところからスタートするんじゃないですか。そうしますと、やはり一番ポイントになるのは、私は、
減歩率がどうなるかということがやっぱり一番問題になると思います。その際、
土地はこのくらい出しますよと、しかし、それは他のほうで
——こういうような、たとえば、
減歩率が全体的に低くなるという点も
一つだろうと思うんですね。そのかわり
工事費については、どこかでめんどうを見るということにもなると思うんですけれども、あそこの場合には、私は、やはり
減歩率はある程度高くせざるを得ない
地域だと思うんですよ、率直に言いまして。
道路だって大きなのを通さなければ、いまのように裏だけを回り回っているような状態じゃ、これはどうにもならないんですね。県庁前の大通りは、えらい混雑で、このごろはもうほとんど通れないです。そうした事態があるとなると、やはりほかの
道路というものにそれを抜いていかなければ、まあ湾岸
道路というようなことも
一つありますけれども、それだけじゃおそらく済まないと思うんです。そうしますと、あそこへやはり何らかの
意味で太い
道路というものがどこかに抜けなくちゃいかぬというような
地域でもあるわけです。そうしてみますと、
減歩率をそう少なくして、満足させるということにはいかぬだろうと思うんです。
かなりの
減歩率を高くせざるを得ない
計画になっちゃうと思うんです。そうしてみますと、
減歩率は一律だということになりますと、それじゃ、その
工事費でも
かなり出してもらうというようなことでも
考える以外には、どうにもならないんじゃないか。あるいはどこかにかえ地をもらうとか。私は、
かなりそういう点では、
区画整理というのはそう
減歩率を少なくすることによって何とかできるという
土地じゃないと思うんです。まあ
大臣もおそらくあまり現地そのまま御承知じゃないだろうと思いますし、あるいはまだそういう
区画整理計画というものは具体的に絵を書かれているわけじゃないようでありますから、これはいまここでそう具体的なお答えはできないと思うんです。それは何らかのことを
考えていただかないと、やはりポイントはそこなんですから、
計画ができるときには、もう
減歩率の話、いろんなその総費用に対する金をどこから持ってくるのかということになるわけですから、その辺は国のほうも相当、ただ単なる一
地主という立場でここの問題は、私は解決できる問題じゃないと思います。そういう点では、早く国のほうも、一体そういう三十年間にわたった
接収あと地、そういうものに対し、しかも、
地主と
国有地とほぼ半々と見ていいようなところです。そうすると、やはり国の態度というものが
かなり大きく作用すると思うんです。そうした場合には、やはり国で相当
配慮しなければ、ここの
区画整理事業というのはできないんじゃないか、こういうように
考えるので、その点は事務的な問題よりも、政治的な
方向というもの、
一つの特殊
事情としての国の
方向というものを早く出してもらわないと、その市の将来の
区画整理事業というものもスムーズにいかなくなってしまう
可能性があると思うんです。その辺を特に
大蔵大臣に御
考慮を、私は願いたいと思う。ただ事務レベルだけではこの問題はいくまい。こういうふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。