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竹田四郎君 たとえば、この
大和の
イーストキャンプにしろ、
大和の
厚木基地が将来どうなるか、これはまだきまっておらないわけであります。現実には
厚木基地があるために、たとえば
小学校、夏の
小学校なんて教育ができない。なるほど防衛
施設庁で二重窓にするとか、あるいは
換気装置はつけてくれた、そのくらいの程度のものですね。その
運営費というのは決して出ていないわけですね。また同時に、ただ
換気装置だけではこれはどうにもならない。したがって、
換気装置に
プラス冷房の
装置をつけるということにもならざるを得ないと思うのですね。
学校だけではなくて、そのほかの問題にいたしましても、たとえば、
軍人軍属がその
地域で生活をしている。税金は払わないけれども、ごみや屎尿は
処理してやらなければならない。
交通関係も、これは
かなり車がある。そうしてみますと、確かにそういう
基地が解除される、解除されないということとの
関連はあるし、
基地が解除されたから、そこは
国有財産が、
国有土地が非常に多くて、そこの
市町村はたいへん得をしたという、そういう
考え方もあろうと思いますけれども、その
基地があるために、むしろ
市町村の
財政というものが非常に
負担が多かったということも、事実であろうと思うのですね。そういうふうに考えれば、長い
間基地としての悩みというものをさんざんなめているわけですね。そういうところに当然
無償で
払い下げて、みんなが長い
間がまんをしていたのですから、その辺にはひとつ
市民に
解放感を味わわせるような、そうした
施設をその
市町村が管理する。また、
土地も
市町村が管理してかまわないと思うのです。それをいつまでも
国有地といろ形で置くということは、むしろ事務的には二重になってしまうわけですよね。その辺は、いままで
苦労をさせた
市町村でありますから、
返還されたならば、進んでそういうことをやって、いままでのそうした
苦労に報いるということも、私は、やはり国としてやるべきだと思うのです。その辺は割り切ってもらわなければ、私は、いかぬと思うのですがね。山の中にある
基地とはちょっと違います。
市街地の中にある
基地というものは、性格的に非常に違うと思うのです。その
辺大臣、少なくとも
市街地にあるそういうようなものは、そこの
市町村に
無償で
譲渡をしていくというくらいのものがあっていいんじゃないのですか、
基地がなくなったわけですから。大体終戦後ずっとそういうところは
基地で悩んでいる。
基地問題でいろいろな問題が出てくる。あるいは
基地問題のために
都市計画が非常にひずんでしまっている。ですから、道を通そうと思っても、この
基地があるために道を通すことができない。だから、回り道して変な
都市計画になってしまっているという例は非常にあるわけですね。
相模原にしても、そういう点では、町の中心というのは一体どこにあるのか。あの
相模補給廠というものがなかったならば、おそらくあの辺に市の中心的な
施設というものができたであろうと思うのです。そういうものは実際はできない。あるいは渕野辺の
基地にいたしましても同じだと思う。そういうものがどっかに必ずしわ寄せがきているわけです。ですから、その辺はやはり
解放をして、そうした、いままでの長い
間基地によって苦しめられた
市町村というものに対して、何らかの形で報いるというのも、私は、こういうことを通じてやるべきだと、こういうふうに思うのですが、
大臣どうですか。