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国務大臣(
齋藤邦吉君) 私からお答え申し上げますが、前段にお述べになりました薬品、食品公害等についてさっぱりやらぬじゃないかというきびしい御批判がございましたが、さようなことでございませんので、実は、この問題は非常に大きな問題でございますので、いま省内でプロジェクトチームをつくりまして、それぞれ真剣に検討をいたしております。できまするならば、年末までに一応の案をつくりまして、次の通常
国会に提案したいと、こういうことをたびたび私は
藤原先生に、御
質問あるたびにそう申し上げておりまして、
一つも忘れたことございませんから、暮れまでに何とか案をつくりまして、できまするならば通常
国会に出すようにしたい、かように
考えておる次第でございます。
それから砒素ミルクの問題でございますが、これもたしか三月か二月のおしまいごろでございましたか、
藤原委員から御
質問がございまして、できまするならば、私もこの問題については長いことこうやって解決しないでおくことは子供さん方にとって不幸なことであるので、何とか解決するように中に入って解決の糸口を見つけるように努力したいのだということをお答え申し上げたことがございます。その後、まあ、そんなつもりでおりましたところ、四月になりまして御承知のような訴訟が起こってまいったわけでございます。訴訟が起こりましても、訴訟は訴訟として、子供のしあわせというものを
考えまするならば、何とか、できるだけまあ、和解をして、子供のしあわせのために
対策をあたたかく講じてあげることが適当ではないかと、さように私は終始一貫いまでも思っております。訴訟は訴訟として、それは別として、できることならば何とか和解によって解決することが望ましい、こう
考え続けてまいっております。
そこでそれぞれのパイプを通していろいろ連絡はいたしておるわけでございますが、先般、守る会のほうから
お話がございまして、被害者証明を出してもらえぬかという
お話がございました。これは前のなくなられました斎藤厚生大臣のときにも
お話のあった事柄でございます。そこで、この問題につきましては、
本人が要望するならば、
本人が要望するならば、被害者証明を役所側は出すことには異存はありません、こういうふうに回答をいたしておりまして、できまするならば、九月一ぱい、九月末までに
本人の意向を聞きまして、ほしいという方につきましては被害者手帳を出すようにいたしたい、かように進めております。
それから未確認の問題につきましては、先般大阪においてそういうふうな未確認の
調査をしていただいたわけでございますが、
調査の
内容について厚生本省と大阪府の衛生部とのほうで多少
意見の違うところがあるようでございます。そういう点につきましては、しかし、そういう方々のしあわせのためのことでございますから、
厚生省から大阪に出向きまして、近く未確認の問題については急いで解決することにいたしたい、かように
考えておる次第でございます。
この問題については非常に古い問題でありまして、
藤原委員が今日まで非常に御苦労願い、御心配いただいておることについて、私は衷心から感謝をいたしておる問題でございます。率直に申します。感謝をいたしております、今日まで。しかし不幸なことに、この四月に訴訟になった。私は非常に残念だったと思うのです。
藤原先生も非常に御心配いただき、私
どももできるならば何とか解決したいと、こう
考えておったのにああいう事件になった。しかしながら、そうは申しましても、やはり子供のしあわせのためにはそういうことがあっても、何とか一日も早く解決してあげることが必要だと思いますので、私も真剣に努力いたしますが、今日まで非常に御心配いただいた
藤原委員もどうかこの問題の解決のために一そうのお骨折り賜わらんことを私もお願い申し上げたいと思う次第でございます。