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宮崎正義君 非常に土質が悪いそうですね。非常によくないそうです。ですから、いまお話がありました中にも土質の問題がございました。それから擁壁の問題も、これはたいへん問題があるのです。連結ブロックでやっているところがすぐくずれてしまう、これはもう
災害になれば、雨が降れば。施工法にもなってきますけれ
ども、施工法の中に入ってきますけれ
ども、連結ブロックというものをやっているところが非常にくずれているのが多い。これはくふうのほうにもなりますけれ
ども、裏込めが非常になされていない、そういう
関係がある。それから御存じのように、ブロックになっていますから水の排水が思うようにいかないというところで、またしかも厚み等、御存じのように非常にちゃちなものです。それであの傾斜地に壁をつくろうというのですから、これまた非常に専門的な技術からいえば無理な問題があるわけです。これはもう
計画局長ですから、全体の
計画をおやりになると同時に、
河川局長のほうも、
河川の造成をやっていくときも連結ブロックをずいぶん使っていますね。それで必ずあの
集中豪雨で、また北海道なんか融雪期になりますと、水の量がすごいものです。私は北海道の各所を幾つも知っておりますが、もう普通では
河川といわれるぐらいなかんがい用水をつくっているところがほとんど連結ブロック、これがみんなくずれてしまう。そういう問題だとか、それから
道路課長おいでになりませんけれ
ども、
道路をつくっていきますその壁も、山のほうは連結ブロックを使ってみたり、コンクリートを流してみたり、いろいろなくふうをやっておりますけれ
ども、これなんかも非常に将来技術的な問題としてお考え願わなければならないのじゃないかと思うのです。実は室蘭の場合も
宅地造成で今回やられているのです。まあ人が死ななかったから、どの新聞もどの新聞もでかでかと取り上げなかったのですけれ
ども、室蘭の場合もこれは全くあぶなかったのです。これも
宅地造成。しかも、業者のことを言っては何でございますけれ
ども、この排土の処理ができない。また、工事をやっているまつ最中にやられた。小さい業者がやる場合には、何というのですかね、
予算の
関係等もあるのかもわかりませんけれ
ども、いずれにしましても、
宅地造成をやったところからくずれているということが非常に多いわけです。土質の
関係もありますでしょうし、くふうの
関係もありますでしょうけれ
ども室蘭の増市、それから登別も一カ所今回ございました。これはみな
宅地造成です。
ですから、いま大塩
計画局長がおっしゃるような法的な根拠の上に立っての施工ならば、また、工事上の技術、くふうといいますかね、そういうものが完全であるならば、そういうことはないわけです。それが目が届いていない。また、建築許可する場合でも、さらにいろいろな問題が起きます。もう
道路の幅員は行きどまりは何メーターなくちゃならないとはっきりわかっているわけですが、それができていない。また、山頂へ山頂へと住宅が建つ場合に、じゃ、
道路がどのように完成されているかというと、なかなか規定された
道路法による
道路という構造令によるものがはたしてできているかできていないかという問題が一ぱいあるわけです、これは事実の面を私一ぱいつかんでおりますけれ
ども。いずれにしましても、こういうふうに考えていきますと、いまマイカーでどこまでも、山の上でもどこへでも道がありさえすれば行けるから、どんな山頂でも家を建てるというふうな考え方を持つようになるから、よけい私は危険だと思うのです。ですから、こういう問題も、山くずれ、がけくずれというものは、道を開けば必ず起きてくるんだということも一応考えていかなければならないのじゃないかと思うのです。こういう点で、山頂に対する
宅地造成の
計画、これは十分に考慮していかなければならないと思うのです。この要望書にも「今後当面する生活環境の整理と、本格的な
復旧を行なうにあたり、県、
市町村ともに膨大な経費を要することから、
政府におかれましては、この
災害の特性を十分ご
認識のうえ、別紙要望事項についてご検討のうえ格別のご援助をたまわりますよう要望いたします。」と、こうなっておりますが、最初によい
原因をつくって間違いのない施工をしておるならば、こういうことの経費も軽減ができると思うのです。
災害が起きますと、その経費というものは、つくるよりもよけいに金がかかっていくということを再
認識をしていただきたいと思うのですがね、この点いかがですか。