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藤原房雄君 それから、冒頭に申し上げたのですけれども、
花咲港の一番
被害の大きかった、やはり人工的につくったところというのは弱いという感じでしたですね。構造上どういうようになっているか、
専門的な知識は私ありませんからよくわかりませんけれども、先ほど冒頭に申し上げたのですが、非常に
地震の常襲地といいますか、津波のしょっちゅうくるところで、それ相応に強度というものを守らなければ、ほかのところよりも強くしなければ再び同じことになるのではないか。
〔理事
古賀雷四郎君退席、
委員長着席〕
今後につきましては十分な配慮があるかと思いますけれども、ロサンゼルスに学ぶのだというようなことで、先ほど
お話がありましたけれども、やはり同じことを繰り返すことのないように十分な強度を保ったもので、これは
地震の強度にもよりますけれども、配慮しなければならぬのじゃないかと思います。
それから
花咲港は
防潮堤が十分でないという、これも御指摘があったろうと思うのでありますけれども、これは日本の有数の水揚げ港でもありますし、万一の、最盛期になりますとたいへんな混雑をするところでもありますし、
道路の補修につきましては、
建設省から早急に
対策を講じたいという
お話がございましたけれども、
港湾のあり方につきましても十分な
検討をし、今後同じ轍を踏まないようにしなければならないということをしみじみ思うのであります。それは
建設省の方が先ほどいろいろ
検討するということでありましたから、早急に、いままでのようなマグニチュード七ぐらいではこわれないようなものが技術的にできるかどうかわかりませんけれども、どうぞひとつ強いものをつくって、不安のないようにしていただきたい。
今度の
地震で一番悲惨なのは、三百トンからあがった鮭鱒の荷さばきの船がちょうど津波があって流出したということですね。これは
防潮堤がどうであればどうとか、
対策が十分でなかったということを私は言う気はありませんけれども、いずれにしましてもああいう三百トンからの鮭鱒が流されたというその責任といいますか、一体一億五千万からする
損害をどこが負うのかということは、これは非常に大きな問題だろうと思います。これは法律上いろんなことが言われるかと思いますし、私もいろいろ聞いておりますけれども、副
長官、これは国が介入することじゃないといえばそれまでかもしれませんけれども、
地域に与える問題としては非常に大きいことでもありますし、先例をつくると後々困るなんというそんな考えじゃなくて、実際船主の
方々はあれだけの水揚げをしまして、だいぶ
損害をこうむったわけでありますから、十分な給料も払えない
——漁船の
方々は歩合制になっておりますから、船に乗っている
人たちは十分な歩合ももらえないということになりますと、やはりそこから一そうでなくても最近は船に乗る人が少ないということでたいへん問題が起きておるわけでありますけれども、そういういろんなものにこれは波及するわけなんですね。ですから、国の責任でどうしろとか、原因の所在は国にある云々ということを私は強調する気持ちもないのですけれども、ここにこういう大きな問題が、社会に大きな影響を及ぼす問題が起きている、そういうことに対しては、国としてもできるだけの融資なり何なりの
対策を講ずることが必要ではないかと私は考えておるのですけれども、こういうことはどこの省に関係があるかということはなかなかむずかしいし、やっぱり
総理府にあるんだろうと思うのですけれども、どのようにお考えになっていらっしゃるのか、
検討して
結論が出たのか、また、今後どういうふうにしようとしていらっしゃるのか、そのあたりのひとつお考えを伺いたい。