○
古賀雷四郎君
水力課長の
お話、まあ、わからないでもないんですが、実際問題としてそういったことがやられるのかどうか、私はちょっと疑問に思うわけですね。たとえば
泰阜の
ダム堆砂の問題は四千万トンぐらいたまっておるようですが、これらの問題を実際掘さくやっておるのか、あるいは
排砂門をつくって抜くようなことが実際問題としてできるのかどうか、この辺は私は非常にむずかしいだろうと思う。したがいまして、その堆砂の影響が
上流の
天竜川に移りまして、
家屋移転までやったというのが
実態でございます。そこで、これはもうずっと前からそういう問題が起こされまして、この堆砂の問題というのはぜひひとつこの際解決していただかなきゃいかぬと私は思うわけです。私は
一つの提案を申し上げたいんですが、
天竜川でまあ四千万トンぐらいの
泰阜ダムの堆砂がございます。その堆砂を、枯渇している
砂利資源の
対策として具体的に持っていったらどうか、緊急に。もちろん、そのためにはかなりいろんな諸
施設を強化しなきゃいかぬ、たとえば鉄道を強化しなきゃいかぬとか、あるいは橋を強化しなくちゃいかぬとか、いろんな問題がございます。しかし、まあ、そういう掘さくすることによって、たとえば
電力は相当の
利益を生ずる、それから
砂利は売れるというようなことになりまして、私はそう高い
砂利にならないだろう
——まあ若干は高いかもしれませんが、高い
砂利にはならないだろう。その部分をどうするかという問題になろうかと思いますので、この辺、先ごろ
田中総理から
河川の
砂利を早く
開発しろというような
お話もあったようでございます。もちろん
河川の
砂利も
緊急対策として必要だろうと思いますが、私はその四千万トンとか
天竜川筋にたまっている
砂利というのはものすごい量ですから、これはもう掘っていけばどんどこ
砂利、砂は取れる。そういったことをやっていただければ非常に何重にも
利益が生ずる。
電力はふえるし、
砂利は
資源として使える、それから
天竜上流の
治水対策にも役に立つ、いろんな面でそれぞれの
効果に応じて
費用負担をやっていけば
砂利もそう高い
砂利にならないというぐあいに理解いたします。いま
砂利の値段がどのくらいか知りませんが、やはり三千円としても三千二、三百円ぐらいの
砂利ぐらいにはなるかもしれませんが、そんなに高くならないだろうと思いますので、この辺、
通産省としては
砂利対策としてぜひ研究していただきたいと思うんですが、いかがですか。