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二宮文造君 おっしゃるとおり、これはたいへんな
公害をまき散らすこれからの状況になると思います。例の新
国土建設長期構想ですね、これに
指摘されたところによりますと、
昭和四十六年度に一千八百九十八万四千台、この自動車保有台数が
昭和六十年度には四千二百五十万台、こうなる。したがって、もうたいへんな一酸化炭素の排出量になると思うんです。そこで街路樹の
整備というのが、非常に大事になってきますが、これは私聞いたところによりますと、東京の国道、それから都道、そういうおもな
道路に一メートル幅のグリーンベルトをつけると、一酸化炭素を
平均百十万トンから吸ってくれる、こういうふうな学説があります。そのためには、それに相当する、たとえば十九兆五千億の一割ないし一割五分というものが、そういう環境
整備のために使用される、そして、その排気ガスの問題の解決、
もちろん自動車の改造というのはありますけれ
ども、出てくるものはしようがない、それを今度は吸収する、そういう方策もあるように聞いております。したがって、そういう面を踏まえて、この一酸化炭素の問題、排気ガスの
問題等については費用の問題もありましょうけれ
ども、しかし、やっぱり人命を尊重する、そして、しかも新しい国土を建設するわけですから、こういうことを先ほどの
答弁に付随して
建設省としてもお
考えを願いたい。これはまあ要望にとどめておきます。これは大事な問題ですので、ひとつグリーンベルト、その科学的なデータ等も研究されまして、ぜひそういう面での解決というのもはかっていただきたいと思います。
次に、この緊急
措置法の改正に関連しまして、ちょっとわき道に入りますけれ
ども、本四架橋の問題について地元でいろいろな話を問題にしております。そういう点も含めてお伺いをしたいと思うんですが、公団のほうから正式に発表がないようですけれ
ども、現地では、それぞれ現地の公団の責任者ないしは県の責任者、そういうところから問題が断片的に発表されております。そのつど住民は疑心暗鬼のようなかっこうになっている。これは私はやはり今後の姿勢として基本的な問題題、あるいはまたその地域に触れるような問題については、公団の権威ある側から中央機関において発表をされて、それを受けて現地の担当者が発表し、やっていくと、こういう基本的な姿勢が私は望ましいわけです。といいますのは、これは問題の中に入っていません。基本的な問題ですから前ぶれになるわけですが、現地の担当者がいろいろなことを言う。住民はこうしてほしいということを、その
説明を聞いて現地の担当者に要望をする。そうすると、現地の担当者は住民の要望に対しては何ら答える権限がない。これは
検討いたしますとか、伺っておきますとかいうことでまとまってしまう。それじゃしょうがないというので中央へ住民はかけ合いに来る。ところが中央では、基本
計画はまだだとか何だとかということで、この現地の発表より中央の姿勢は後退をしているから、住民は、じゃ一体われわれはどこを窓口にして話し合えばいいのかということでかえって混乱を巻き起こす。こういう原因になっているように、現地で発表する
段階においては、その以前に、中央で報道機関等を通じてできる限りこまかい問題について発表をされて、それを受けて現地担当者が住民の説得に当たる、こういう姿勢になすったほうが混乱を除去するんではないか。今後の取り組み方として私これはお願いしておきたいと思うんです。坂出方面ではたいへんな混乱が起きております。現地の担当者は無理ないと思うんです。自分たちが預かった範囲内を越えて住民からいろいろ要望が出てきますから、どうしょうもないというのが現状のようです。まあひとつ今後の姿勢として公団側でお
考えを願いたい。
それで、まず、まあ私も不勉強で申しわけないんですが、本四架橋、特に瀬戸大橋の関係についていよいよ今秋から着工される、そして着工をされ完成に至るまでの
見通しです、年次別に、もうすでにおつくりのようですから。その点についてまずお伺いをしたいと思うんです。たとえば北備讃瀬戸、それから南備讃瀬戸、この大橋はいつできる、それから今度は児島側のほうの橋は大体いつに
考えてます、それから櫃石
——岩黒のほうの関係についてはこう
考えてます、こういうような年次的なものを、そして完成に至るまでの、そして使用に至るまでの年次別な御構想を承りたい。