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古賀雷四郎君
一つの例を申し上げたんで、私は、こういった問題はたくさんある、もう
たちどころに五つ、六つの
事例はあげられる。だから、道路行政として、私は、もっと規格、構造、そんなものをしっかりしてもらわないと、やはり自動車は二車線通る、農業だって米を運ぶのにトラックを使う、トラックはなかなか二車線入られない、そういうことじゃ農業面も困るわけですね。だから、どういうぐあいにやられようとするのか。それから大型機械を入れるといっても道路が狭い、そうすると機械化もできない。そういった道路行政としての農免道路と市町村道との
関係を十分ひとつ私は考えていただいて、この道路整備緊急
措置法の中で、それらの問題を十分検討していただきたい。もう、私のところの道路を見て、全くこれは行政の調整がついていないという感じを非常に深くしております。だから、そういったことがあることが国民の行政不在の不信を招きますし、
地方の人も、こんなことでいいのか、
農林省のやられる道路と
建設省のやられる道路は幅が違うじゃないか、自動車は同じ幅だと、それなのに何で幅が違うんだという批判も私は招くと思うんです。だから、その辺は、まあ
各省のいろいろ言い分はありましょう。だけれ
ども、私は、国全体が、
政府全体がそういう思想を一貫してこの緊急
措置法の中に盛り込む必要があるんじゃないかというぐあいに
理解いたしますので、よろしくお願いしたいと思います。
そこで、補助率等もまた違う。これもまた非常におかしい。これはもう具体的に申し上げません。こういう点を十分調整してやはりやっていかないと、行政の、あっちでやったら安いとかこっちでやったら安いとか、いろんな問題が出てくる。これでは市町村はどうしていいかわからぬ。しかし、
建設省で道路行政を担当しているほうとしていろいろ主張があります。道路網とか、その後の維持管理の問題等から主張がある。また、
農林省でやると、市町村道や農道でやると安くできる。そういった行政の間隙というのが多過ぎるんじゃないか。
建設省についても、いろいろなところにおける行政の間隙というのが
各省との間にたくさんある。この問題を
一つ一つやっぱり詰めていく必要があるんじゃないか。そうして国民に納得できるような行政が行なわれるようにしなければいかぬだろうという気がいたします。それは私は、そういうことをもう私自身経験しましたから申し上げているんで、まことに申しわけないんですが、特に私はきょうは、市町村道の整備について、これを急速に進めて生活環境をりっぱにしていただきたい。
それから
大臣が言われたように、受けざらであると言われておりますけれ
ども、受けざらを整備することはやはり過密過疎の解消に役立つと思います。特に私は、かりに私が九州から出かせぎに来ておりますと考えますと、私が九州に帰るのに、私のふるさとが整備されているということは、私をそこに帰らしてくれる
一つの大きな原因になる。だから私は、どちらかというと、日本列島改造論というのは、ふるさとをりっぱにするという、ふるさと改造論の
一つのことと形をあらわして考えたほうがいいんじゃないかという気がいたしておるわけです。そこで、やはりわがふるさとを道路局、
各省寄ってよくしていただけるならば、われわれは喜んでこの骨をふるさとに埋めることができる。ただ出かせぎに来た人がまたふるさとに帰って、そこで私は知己も多いし、親戚も多いし、連帯意識がある。連帯意識の中に芽ばえてきた地域開発というのが、住民の意見を十分発揮する
一つの大きな原動力になると私は思うわけです。そういったいろんな関連がございますので、そういう点につきまして、ひとつ、地域開発の基幹となる道路、ふるさと改造の基幹となる道路でございますので、市町村道の整備をぜひお願いしたい。
そこで、私は、当然、この市村町道の整備をするには金が要ります。道路整備五カ年
計画で相当の額を突っ込んでいただきたいということは、私もこの五カ年
計画の
予算の編成のときに申し上げたこともございます。少なくとも一千億ぐらいは年間つけてもらわないといかないじゃないかということを申し上げたわけです。今度六百億ぐらいのようでございますが、やはり相当つけて、ふるさとをよくして環境を整備していくということをやっていただきたいし、そうしますと、どうしても
地方、市町村財政というものが非常に困難になってくる。そこで、それらの問題をどう進めていくか、ひとつこの問題につきまして、あるいは県も
地方行政の自治体の元締めとしてどういう役割りを果たしていくかということを含めました財源問題、整備問題、それから緊急五カ年
計画で市町村道の占める位置をどういうぐあいに考えていくのか、そういった問題を考えて、ひとつ前向きに検討していただくような意思があるのかどうか、
建設大臣にお
伺いしたいと思います。