○黒柳明君 もう明快なお答えですけどね、施設庁の長官がおっしゃったことはちょっと
納得できないんです。確かにこそくな、札幌の施設局の
事業部長がこそくなことをやった、これはお認めになる、これはそうなんです。だから、私はコミュニティーセンターが悪いと言っているんではないんです。
日本語でいえば共同、あるいはそういう共用ということばになるんですから。なぜそれじゃコミュニティーセンターできたものを急に公民館に直して、またコミュニティーにしちゃったかというその操作、これが
事業部長が来たときに公民館で補助金出たんだからコミュニティーじゃだめだぞと、看板変えたほうがいいぞ、検査院が来るから、ということにも一つの原因があるわけですよ。それじゃ検査院の来たときだけ、
あとは変えておきましょうと、こういうことなんです。そこに筋書きが、施設庁が
中心になっている、いわゆるこそくなことをやったと、責められるべき大きな原因もあると、こういうことなんです。
それからもう一つ、町
当局に言わせると、公民館じゃビール飲めませんと言うんです。公民館じゃお客さん泊まりに来ませんというわけです。そこで
考えたのがコミュニティーというハイカラ語だと、こういうわけですよ。やっぱり、失礼ですけれ
どもいなかの人が言うようなことばです。そのハイカラ語をつければお客さんを泊めとったって、まさか公民館で、泊めてください、お酒飲めますかなんてこんなわけにはいかないと、こういうことなんです。どこの公民館見たって何か薄よごれたきたない、事務員だっているかいないかのところ。それは小ざっぱりして、ふろもあって、酒も飲めます、ビールも飲めます、ごはんも食べられます、宿泊もできます、ゲームも、スロットマシンもできますなんというようなことは、公民館の名前じゃだめだと、そこで知恵者がいたんでしょうな、長沼には。コミュニティーをつけようじゃないかと、こういうことなんですよ。ですから、いまおっしゃった、この適正化法云々という前に、こういうところにいわゆるナイキ基地をつくるからひとつ頼む。だけどこういうものがあるんだからという、非常にやっぱり、そうならざるを得ない一つの理由が、苦しい立場もあるかと思いますけれ
ども、また冒頭に長官がおっしゃった、今後は全面的に
考えなきゃならぬと、そういう
運営のしかた。だけど、法律がきちっとある限りにはそれはまああくまでも違反は違反、違法は違法、今度の
考えは
考えだと、こう思います。
現法律下においては、こういう
考えで、それでつくったものに対してギブ・アンド・テーク。ナイキの基地つくるからおれたちのかってなものつくるのはあたりまえなんだと、
運営するのはあたりまえなんだというところにね、補助金を
出したところにそもそもの問題があるわけですよ。頭をなでなで、やったところに。だから、ここらあたりから抜本的にやっぱり直しませんとね。まあこれをどう直す。もしこのままの
運営をするんだったらこれはもう補助金を返さそう、いまおっしゃった。あるいは町
当局に言わせれば、こういうことも言っていますよ、いや、それでも赤字で町民の負担を願っている、こういう言い方をしていますよ。どうなりますか、そうなると。いまですらも目的外のことをやったったって赤字が出ている。さらにそれをきびしく
運営なんかしていったらもう
運営が成り立たなくなる。補助金はもらった、基地つくるから、こっちはつくらして何とかこうプラスアルファの要素を獲得した、だけど
運営していくこともできないなんてなったら、それこそこの本来の目的にもはずれ、町
当局もこれが重荷になるという可能性が町
当局に言わせると出てきている。こういうことですよ。
ですからまあこれ長く議論をしたところで、ともかく相当な不備がある。これはもう間違いありません。今後のもうまだこれ各地ですね、まだこう農業用施設で
出した補助金等いろいろなことを調べる過程にあるわけですけどね、当面このいま問題になっている長沼の公民館なもんで、コミュニティーセンターなもんでこの一つを取り上げただけなんです。そういう基地をつくるについて何か将来尾を引き、法律に違反したことで補助金が出される可能性がこれからもある。いままであった。ここにもある、ということは非常にうまくない。まあいま長官がくしくも将来はこんなことじゃだめなんだとおっしゃった、この将来どうするかということを含めてね、いまもしこのままで継続するのだったら、補助金を返還させなきやならない。まあここのところにもちょっと私はね、そうさせろと言いたいんですけれ
ども、町
当局の話聞くと、非常にやっぱり問題があります、これは。基地をつくったということにそもそもの問題が発生しているんですから。ですからそこらあたりをどう解決するか。それとともにまあいまこれを、将来はこんなことじゃだめなんだ、それじゃどういうふうにこれからしていくのか、ひとつ長官どうでしょう。