○黒柳明君 まあたしか発足当時。しかしながら、やっぱり発足当時から相当高額、また相当の天下りがある。それなりのやっぱり
責任を持たなければ、発足当時だからエクスキューズされるという理由は私はない。また紛争
学校——紛争
学校なんか少ないわけです。紛争しているところもある。しかしながら、紛争しているところに全部この補助を、そしてその紛争しているところだけがずさんだったということじゃありません。ですからいま文部
大臣がおっしゃった二つのことは私は全くその言いわけの理由にはならない、こういうふうに思うんです。それでなかんずくこれはすでに
指摘されたことです。自民党の議員の方が
指摘したことです。そして私はさらにそれを調べた。そしたらものすごくおかしな事実が出てきたので、また文部
大臣にこれをどういいわけなされるか、いまの二つのことが正当な言いわけであるかどうかということ、決してそうじゃないということなんです。
これは小田原女子学院、小田原女子短期
大学、地元の神奈川
新聞に出た。自民党の議員の方がこの問題を
指摘した。ところがその
指摘は上っつらだけです、失礼ながら。深いところは非常におかしなところがある。その
指摘されたところはもう私言うまでもありません。文部
大臣御存じのように、
昭和四十五年度七百十三万九千円、四十六年度一千二百十一万四千円、計一千九百二十五万三千円、これが会計検査院の
調査によると法令違反、補助
条件違反だったと、こういうことだったわけです。これは過去のことです。ところがこれに対してこの小田原女子学院、
学校から
申請されたとき、
私学財団が認定したとき、さらに追加
申請、追加認定、これが非常に不明瞭、おかしい。どういうことか。あるいは
大臣ももう仄聞しているかと思いますけれ
ども、
昭和四十六年度分の
学校の
申請の第一回が四十六年十一月十六日です。財団側で十一月二十六日に
調査した、そのときは帳簿も何にもなかったんです。ここにちゃんと書いてあります、私言うまでもなく。「補助金の算定の基礎となった専任教員の勤務及び給与に関する資料、
私立学校法第五十九条第八項に規定する財務
計算に関する書類及び補助金の収支に関する帳簿並びにこれらの証拠書類は、」云々と。これが何にもない。何にもないどころか、いま検査院のほうから
説明してもらいますが、二重帳簿があったわけでしょう、十一月二十六日。しかもそれにもかかわらず財団で十二月六日七百五十一万二千円交付
決定している。これはおかしいですよ。帳簿も何にもなくて、しかも二重帳簿があったことをこれは確認しているんです、検査院。そんなところになぜ財団が間髪を置かず交付
決定するんですか。しかも翌年の四十七年二月二十八日にさらに追加補助
申請が出ているんです、小田原女子学院から。第一回の
申請の書類には誤りがあったというんですよ、ちゃんとこの理由として。これは古い資料だ、
昭和四十四年十二月三十一日の古い資料だ、だから新しい資料を出すから追加補助
申請をしてもらいたい、そして二月二十八日の
申請が三月十五日、四百六十万二千円
決定されている。会計検査院が
調査した。いま言ったように何にもこの書類が完備されていないどころか二重帳簿があった、給与に関して。こういう事実が判明したんですね。教員が五十三という
申請が十二名しかいなかった、こういうことです。こうなりますと、
私学財団何やっているのか、こういう事実が出てきます。どうですか、文部
大臣。このことを当然知っているでしょうね。もう過去の事実ですし、もう全額を返還請求されているわけですから。こういう事実まで御存じでしたか。