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説明員(松本操君) 第一の点でございますが、松山空港、大体一週間に百便足らずの飛行機が出ております、出発をいたします。ということは、一日に大体十三便とか十四便とかいうぐらいの数字であろうかと思いますが、この
程度の飛行機が松山空港を出てまいりますが、そのうち大体一便、あるいは場合によっては二便あるかないかというようなことであろうかと思いますが、これが岩国の管制空域の混雑のために出発の許可が多少おくれる。私
どもは、遅延というものを考えます場合に、十分をこえるものから遅延と考える。十五分をこえます遅延につきましては相当の
措置を要するというふうな考え方ですべて律しておるわけでございますが、松山空港におきますこの一日一便ないし二便の遅延というものは、十分まで至っておりません。平均して七、八分の遅延ということでございます。そのほかに、この十三ないし十四便の中で五、六便が四、五分の遅延をしております。この五、六便が四、五分の遅延をいたします理由は、松山空港というのが、
先生も御承知のように、片側が山に囲まれ、一方が海に開いているという
関係もございまして、飛行機が入ってまいります場合に、主として海側のほうから入てくる。山のほうへ離陸いたします場合はよくよくの場合でございまして、離陸もやはり海側のほうへつとめて離陸をさせるという
措置をとっております
関係上、松山空港自身から出発いたします飛行機をまず優先させるか、あるいは松山空港へおりてくる飛行機を優先させるかという管制技術上の問題がございます。通常の場合、着陸機を優先させるということでございますので、松山空港に着陸しようとしてまいります航空機が着陸し終わるまで出発便を待たせなければならないというようなことから、いま申し上げたように、一日十三、四便のうちの四、五便が四、五分
程度のデレイを発生しているというふうに私
ども承知しておりますが、この
程度のデレイがさしたることがないとは決して申しません。しかしながら、非常に激しいデレイ、あるいは御
指摘のございました岩国における何らかの問題のために積極的にデレイが起こっているというふうには私
ども考えておりません。岩国の空域というものがもともと狭く、先ほ
ども御
説明いたしましたように、その狭い空域の上に大通りが通っておるというふうなことから、ここへの飛行機の上げおろしということにはかなりむずかしい点がございます。そういう意味において、遺憾ながら現在はいま申し上げました
程度の遅延が生じております。これはダイヤを
調整する、その他によって、つとめて解消していくという方向に今後とも
努力をしてまいりたいと考えております。
第二の、危険があるかないかという点につきましては、松山空港の出入は、
一つのきまった形で出入りをさしております。ILS、計器着陸装置が海のほうへ向かって電波を出しておりますので、一たん松山空港のほうにその電波に乗っておりてくるというパターンをとっております。したがいまして、この進入の途中においてニアミスを発生するということは、航空路の
関係その他からおそらく私はないのではないだろうかというふうに考えておりますが、万が一にも御
指摘のようなことが生じてはたいへんなことでございますので、今後ともこの点については十分注意をしてまいりたいというふうに考えております。