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野々山一三君
報告書の部分を見てみますと、動物実験などしたやにうかがわれる。それから原
資料と要約
資料を並べて全部見てみました。そうすると、片方に書いてあることばと片方に書いてあることばと違うんでございますよ。ことばということで言いましょう。全然違うことが書いてある。たとえば、これは皆さんにこういうことを言っても申しわけないからついでに申し上げますけれども、たとえばガンで亡くなった、けれどもこれは
石油たん白を素材にする飼料を与えたからではないと考えられるので安全だと思うと、こう書いてあるんです。そこで、私はだんだんこれをずっと追及していったら、ベンツピレンというのがあります。これはガンとどういう関係になるんでございましょうか。
石油たん白の中に歴然とあるわけですが、ガンとどういう関係になるんでございましょうか。あなた、ガンになったことありますか。私自身は、私はないけれども、家内がいまガンでやっていますから、ガンという問題について非常に深刻ですよ。昭和十年は十万人当たりガンは何人だったでしょうか。昭和二十年は十万人当たりガンは何名だったでしょうか。昭和三十五年は何名だったでしょうか。昭和四十五年は何名だったでしょうか。亡くなられた人は何万名だったでしょうか。その増加率を率直にその数字を明らかにしてもらいたい。そして、それをもたらすベンツピレンというものがその中に存在していることについて重視しないわけにはまいりません。そして、それが、その
報告書の中に、申し上げたように、ガンで死んだ、けれどもそれは云々というふうに、こうなっております。別なほうでは脳腫瘍で亡くなった、それだけ書いてあるわけですね。もっと言えば、けれどもこれは安全であると。つまり、俗に言うと、先ほど言ったように、Aのほうで言っている本来のものとBの要約
資料のほうで言っているものと違うことばで書いてあるんでございます。それを知らないで、天下の諮問機関である安全衛生
調査会の会長がおれはつんぼさじきだったというものをもって、一体、再審査をしないという理屈がどこにあるだろう。何で原
資料でやらなかったのか、疑問を持ちます。企業をして印刷さしたんでございますからそこのところだけちょっと直したんでございますと推論するんです。あなたが実証されるように、ガリ版刷りのものとして出てまいりましたと、こういうわけです。それをさらに突っ込んでみますと、これはイタリーへ技術輸出することになっておった。それが厚生省の認可のあったとき三週間後に幾ら幾ら払いますというので金をすでにイタリーから受け取っておるわけです。この安全性を認知した
報告書が出た前後にもうすでに金を受け取っている。それとどういう関係になるか、これは私はたいへんな疑問を持たざるを得ない。それを私はこの前
厚生大臣にその契約書の原本をお見せして伺ったとき、わしゃ知らぬというたいへんなことばでそれで
審議は全部とまっちゃったわけですが、それ以来出ていらっしゃらない。
山口さんは
政務次官として
大臣にかわって答えるというんですが、ずばり伺いましょう。いまのことを前提にしてどうお考えになるかを答えていただきたいことと同時に、というような
報告書だけで私は調べているだけではないんですよ。けれども、そういうような要約
資料を企業をしてつくらしたものをもって小
委員会が
意見書をつくる素材をつくった、それが
報告書になっている、そうして国際的にも影響を与えているという事実にからんでどういうふうにお考えになるか。これは
大臣の諮問機関ですから当然再審査をすべきである、むしろ白紙撤回を一ぺんすべきであるということにしなければ問題の解決にはならないのではないかということです。人間の命にかかわるだけに問題解決にならないではないかということを前提にしてその考え方を白紙に撤回する、もう一ぺん審査をしますとでも言われるならば私はそれを認めていいと思うんですがいかがでしょうか。