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村田秀三君
最初は
賛否を問うということも言っておられましたが、いま幾らか言い直されたようでありますが、しかし、
現地ではどうなっておるかといいますと、実情を申し上げますが、この
陳述人の
申請といいますか、これはどこでだれがどうやっているということは推測の域を出ませんから、特に私は申し上げませんが、少なくとも部落単位に何名、だれさんとだれさん、それから業界別にだれさんとだれさん、土建業界であるとかあるいはその他の
団体で指名をしておる。そして、その後、公職を持った方が、実は
賛成の
立場に立って
意見を開陳してくれということを言っておる。で、この点について、
福島県知事について、そういう実情を知っておるか、県が指導しておるのかという問いをいたしました。県はそういう指導をしておるとはもちろん言いません。しかし、これはあたりまえじゃないか、あんた方もつまり
賛成派あるいは
反対派を多くするために多数派工作をするじゃないか、こういうことを言っているんですね。県が直接指導しているという証拠もございませんからこの際私は言いませんけれ
ども、しかし、何らかの
立場で——もっとも、地方議会等については、原発誘致
賛成という決議をしているところがある。そういうところは、町をあげて、議会をあげてそういう措置をやっているものと私は
理解するわけでありますが、とにかくおまえとおまえ行きなさい、そのかわり
賛成の
立場で
意見陳述をしなさい、こういうことをやっておる。だから、現実問題として、原発の問題については相当に疑義があるけれ
ども、しかし、まあやむを得なかろうということで土地を東電に売り渡した
人々さえも、このやり方を見て、実際に自分も受けて、なるほど
公聴会などというものはごまかしだと、私は指名を受けたけれ
ども出席はいたしませんという人が多数出てきておる。でありますから、
反対派が希望者が少ないということも当然でありましょうし、また、二十四日の
時点に
回答したから二十五日の締め切りに間に合うはずであるというあなた方の
理解とは別に、つまり
公聴会に
反対をする
立場の
人々は、その
内容が充実してないからおれは入らないということで
反対陳述人が少ないのはあたりまえです。それに対してまあ若干の言い直しはされたようでありますけれ
ども、
賛否を問うという
かっこうでこの
公聴会が開かれるなどということは、これは
公聴会の
趣旨としてはもってのほかですよ。少なくとも
公聴会の
あり方について、
冒頭の論議に戻りますけれ
ども、
地元の人は、これは
利害関係者といえ
ども科学者ではないんですから、安全なんだと言われれば、ああ、そうかなあと思うし、いや、絶対にこれは危険なんだと言われればそうかとも思うし、そして現実問題としては、すでに六月
時点で、さらにはその前にも幾多の事故がある。それは
中心部分である
原子炉それ自体の問題ではないかもしれないけれ
ども、しかし、放射線を放射する、そういうような事故というものは実際問題としてあるわけですよ。だとすれば、つまりこの
公聴会というのは、それはこの原発問題、
原子炉の
安全性の問題で別な
意見がそれぞれ存在するということも私は
承知をしておるわけでありますが、だとするならば、つまり
原子炉の
安全性について
賛否を持つ
科学者数人を対置して、その
安全性の問題について討議をする、
地元の
人々がより多くの
人々がそれを聞いて、そして
知識を得、その
知識を得た中から判断をする、最終的に
地元住民の
賛否を問う、
地元住民の全体のですよ、そういう措置がとられなければ、
冒頭言いましたように、私は、この
公聴会などというものは、まさにもって、おまえら知らないんだから教えてやる、安全なんだよ、
賛成派が多いようだから原発を
設置するについては別に問題はなさそうだなどというような
公聴会の
あり方などというのは、これはまさにまやかし、ごまかし、原発を
設置する前提に立ってあなた
方々は
公聴会制度をここでつくったと言わざるを得ない。その点で
お答えをいただきたいと思います。
長官、どうですか。