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柴立芳文君 いいですか
——どうもすいません。ちょっと長く御答弁があるものだから、私の発言が少ないんですよ。
そこで、いま
大臣おっしゃいましたように、
通産省は、いま激変の経済の中ですから、たいへん私は
仕事が多いと思うんですよ。だから、
開発庁長官がもう
責任者になって、
ほんとうにやってもらわないと、腰を据えてやってもらわないと困るということですよ。とってもむずかしい問題だというふうに現時点では私は
考えておる。だから、その点を御
指摘申し上げて、組織とかいろいろな問題をもう少し
熱意をもってやってもらわなければ、世界に示すわけでしょう、だからこれは日本としてはもう面目にかけた問題ですから申し上げておきたいと私は
考えるわけです。
次に、運輸省の方お見えになっていると思いますけれ
ども、運輸省の方も農林省のサトウキビも一ぺんに
質問を申し上げます。
沖繩の運航の空と海、結局飛行機と船ということは御
承知のとおりであります。そこで、私は昭和四十六年の暮れのときに、
沖繩復帰の
委員会で丹羽運輸相が私に対して、この
沖繩の航路に対しては特別なことをしなければいけないということを明確に言っておられる。
ところが現在では、ほとんど特別な処置はないと私は見ておるんですが、その点はどうかということ。まあ
考え方も一緒に申し上げますけれ
ども、いま日本の内地、国内におきましては、新幹線とか高速道路、北海道、四国、九州、おのおのトンネルを通す、橋をかけるというふうに公共投資が多いわけですよね。そういう中で、この
沖繩が返ってきた。しかし
沖繩は一県一島、これは御
承知のとおりであります。したがって、こういう地理的な特殊性というものと、
沖繩が置かれていた
環境というものから脱却する
交通ネットワークの問題、これは船舶は大衆のものです。飛行機はだいぶありますけれ
ども、これはまあ
——だからきょうは海運についてお尋ねをいたします。そういうような経緯もありまして、私はこれは海の新幹線、海の国道というもので、いまは阪神と鹿児局から船が行っている、これも御
承知のとおりだ。内容についても、もう私が言わぬでもおわかりだと思いますので申し上げませんが、そういうふうな中で、結局、いま私の県の
奄美大島の航路の中で三〇%の運賃値上げの申請がなされておる。そのことは、これは
沖繩と一体的なものなんです。
鹿児島、
奄美大島、
沖繩と、こういうふうな航路なんです。したがって、こういうふうなことに対して特別な、民営に対して
——まあ言えば北海道に対する、北海道も国営である、あるいは四国も国営である、九州はもうすでにトンネルが通っているというふうなこともありまして、
沖繩の場合は、広い意味の船舶運営ということについては、いままでの法律に基づいてやる方法では解決ができないんじゃないか。もう少しこの問題については特別助成の
考え、特に船会社を国営にするという案もありますけれ
ども、民営にするならばどうしても補助とか融資とかというふうなことで、運賃をこれ以上に上げないというお約束ができますか。前の
特別委員会におきましては、丹羽運輸
大臣はそのことについては十分なる御答弁をされているんですけれ
ども、どうにもならないというふうに私は
考えているのであります。したがって、こういう海の国道的な意味を、ひとつこれは総務
長官もお聞きいただきまして、
海洋博もあることだし、どうしてもこの問題は
——沖繩という
ところは
沖繩だけで生きていけないんですよ、どうしてもこれは外からの連絡ということです。それにはやはり何と言っても船が一番大きな問題なんです。それについての運賃とか利便とかというものは、特別の配慮を払うべきである、こういうふうに私は
考えておりますので、特に私の
ところの
奄美大島という
ところもそのような経緯をたどってきておるわけです。非常に高い運賃の申請がされているということ等も勘案して御一考を願いたい。それに対する御見解を
伺いたい。
次にサトウキビの問題について申し上げます。
サトウキビは、私の言うことに間違いがあったら訂正してくださいよ、私は
奄美大島のことはよく知っている。
沖繩も十数回行って、ずっといなかまで歩いておる。だからいま、この前いろいろな方から御開陳がありましたけれ
ども、サトウキビというのは大体内地の米に匹敵するものだということ、そういう基幹作物である。それが反当約六トンぐらいしかとれないでしょう。七千円にしてみなさい。四万二千円でしょう。五反つくっていて二十万という金額が出るわけですよ。いまは
海洋博の
影響が
農業にないようにと言われましたがね、六千円、七千円の労働賃金。一方のほうはトン当たり七千円という買い上げ価格、それで計算すればすぐわかるのですよ。おそらくいまのままでいくならば、サトウキビ
産業というのは、短期間ではあろうけれ
ども、壊滅の、非常に困った状況が起こるということを私は重んじておる。だから、これは糖価安定
事業団とか、砂糖の総
需要量から、北海道のビートとか、あるいは南西諸島のサトウキビという国内産の自給率、そういうものもありますよ。二〇数%であり、輸入もしておる。輸入の面におきましては、いろいろ、もう御
承知のとおり、関税とか消費税というものを取っておられる。これはまあ
考え方なんですけれ
ども、そこで従来の制度は最低生産者価格というものをきめて、国内産糖合理化目標価格というものをきめておる。これは私が言わぬでも御
承知だと思う、
課長は。そこで、こういう
考えでは、
沖繩の現在の経済情勢、そういうものからはどうにもならないということをお
感じになってますか。だから私は、その抜本的な
対策を
考えなければならぬ時期だと見ておる。特にことしは、まあいままで臨糖ですか、臨時の融資の補助ですか、これは要するに
工場が運営できないから補助をしてきましたと、四十二年度からだったと思うんです、四十数億。それでも
沖繩の製糖
工場は五億くらい赤字でしょう。
奄美大島は十七億赤字です。もしこの会社が「私はもうやめました」と言うならば、どうしますか。これは社会問題です。だから、どうしても抜本的に
対策を立てる時期に来たと私は見ておる。そうしないと、いまの最低生産者価格とか、あるいは国内産糖合理化目標価格というものを固持されていては、これは
ほんとうに社会問題が起こるということを
指摘しておきます。そういう
状態だと私は見ておるんだが、農林省のほうではそういう意見についてどういうふうに
理解され、そして、これは法の一部改正どころではなくて全面改正をして、
ほんとうになま殺しじゃなくて
農業を保護する、あすこの農民を何とかするというならば、
ほんとうに別な観点からこれを
考えていく時期だと私は見ておる。そしていま、
沖繩と
奄美大島と二本立て、というふうな国内の
一つの法律に基づく問題でも違っておるのですね。だから、これは離島における企業を生かさなければ困るという臨時糖業助成費であるならば、これは
奄美大島と一体的になってやっていくという
考え方、これが必要だと私は見るのです。だから、詳しいことは時間がありませんから申し上げませんけれ
ども、そういう意味においてどういうふうに
理解し、そしてこの問題を上司と相談して、来年からは絶対に、いま最盛期ですから、ことしまではいいですが、来年の植えつけから来年の操業までの間には絶対にこれをやらないと、大きな社会問題が起こってくるだろう。というのは、
一つは農民の心理、
一つは企業家としての、会社がこれ以上はどうにもならないという
ところに追い詰められるという現実を私は見詰めていただきたい、こういうふうに
考えておりますが、船舶の問題とサトウキビの問題についてお答えをいただきたいと思います。