○瀬谷英行君 関連。
いまの踏切事故の問題ですけれ
ども、無免許運転だとか無謀なマイカーだとか、いろいろ事故を起こす側に確かに
責任はあると思うのです。しかし、だからといって、そのことをいろいろくどくど言ってみても始まらないわけです。つまりそこに踏切があるから事故が起きるわけです。どんなに注意しろと言ったってこれはあとを絶たないと思う。そうすると、やはり問題は、根本的には高架にしなきゃならぬ、立体交差にしなきゃならぬということになると思う。地元との金の問題がどうのこうのと言われた、しかし金で済むことならば、国がこういう問題はめんどう見て解決をするというのが私は妥当だと思うのですよ。いまのように、金の問題が障害になってうまくいかないということがあれば、じゃ金の問題で地元の了解が得られないことのないように、じゃ国として負担をする率を上げるといったような
方法を、これは政府が考えるべきじゃないでしょうか。この点は
大臣にお伺いしたいと思います。
それから安全の問題なんですけれ
ども、いま
小柳さんからも
お話がありましたけれ
ども、確かに最近は動揺がひどくなったんじゃないかということ、この間も私は水上へ行った際に、たまたまこういうことを論議するつもりじゃなかったけれ
ども、どうも特急等のゆれがひどくなったんじゃないかという話が出ました。横ゆれがひどくなった。食堂車なんかで食べるのに、ころげ落ちるような状態にしばしばなると、寝台車の
お話も出ましたけれ
ども、いまの
お話によると、上段に乗っていると寝られなかったと、冗談じゃないという話になるんですけれ
ども、こういうひどい動揺というのは、しろうとにわかんないわけですよ。たとえば、どこに手抜きがあったのかどうかというようなことはわからないわけでしょう。だから、わからないだけにこわいと思うんですよ。そういう点は、やはり保守の面で十分に要員を措しまないで点検をする必要があると思うんです。
そこでもう一つ、この十一万人の合理化の問題にまた触れますけれ
ども、この十一万人の合理化ということ、もう先ほどから何回も問題になっておりますけれ
ども、これが一つの目標であると、動かしがたい目標であるということになると、この目標を達成するためには、安全の面でも、サービスの面でも、全部犠牲にしなきゃならぬということになるんじゃないんですか。そういう心配はないのかどうか。安全を犠牲にしてもこれはやむを得ないと、これは十一万人合理化が至上命令であるということになると、これはしろうとにわからないところを手抜きをして、危険をあえておかすということになるということになると思うんですよ。それから、たとえば
輸送需要に応じて新線の建設をしなきゃならぬという問題だって出てくると思うんです、必ず。その場合に、やはりその十一万人合理化という一つの至上命令があるんだから、だから
輸送需要にも応じられない、線増もできない、新線建設もできないという問題が出てくるんじゃないんですか。そういう心配がないのかどうかということを、私はここで確かめたいと思うんです。十一万人の合理化ということのために、あらゆる問題が障壁にぶつかるということがないのかどうか。これは目標であっちゃならぬと思うんですよ。これは目標じゃなくて、あくまでも
——これはできるならばそれでいいかもしれない。しかし大事なことは、
国鉄が使命を達成するということが一番大事なことだ。安全に、しかも確実に、迅速に人と物とを運ぶという本来の使命を達する必要のためには、十一万人合理化どころか、逆にふやさなきゃならぬという場合だってあるでしょう。その場合には一体どうするのかという問題があると思うんです。その点を明らかにしてもらいたいと思います。