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大出分科員 泣き寝入りしてしまうのが非常に多いということと、それからいま
監査装置ということですが、なかなか現実には
監査装置だ云々ということをおやりにならない。これはたいへん国民的に損害をかけておる面があるのじゃないかと思う。したがって、これは法律問題にも触れて、ひとつ根本的は考え直さなきゃいかぬところにきているというふうに思います。どうも
遠藤さんの
答弁はたいへんいいかげんなんでもう少しものを言いますが、私もこれはずいぶん長らく調べている。
件数も非常に多い。いまの
数字にあがってくるのはほんの氷山の一角で、
手紙な
ども何通も私のところに来ております。
そこで、これは私の地元の人なんですけれ
ども、これは
公社の
責任も問わなければいかぬと私は思うのですが、四十五年の四月二十六日に
朝日新聞に、幾ら言っても
公社の側で取り合わない、がまんし切れぬで
投書をしているのです。「はびこる
機械の神託」「「異常なし」一点張りの
電話局」これは
横浜市の
村田英信さんという
お菓子の
小売り商をおやりになっている方なんです。南区の方ですけれ
ども、この方は過去十年来の
電話料金の
受け取りを持っている。遠い
親戚があるわけじゃなし、同じことを十年一日のごとくやってきている
お菓子屋である。遠距離をかけたこともない。だから、何年来三千円前後の
料金をずっと払ってきている。ところが、とたんに二万円からの
請求が来た。そんなばかなことがあるはずがないというので何べん話しても、どうも取り合ってくれぬということで
朝日新聞に
投書しているのですね。これは
方々に反響をたいへん呼びまして、この
村田さんという人のうちに
方々から、全くそのとおりなんだということで
手紙が来ている。これはつい最近、今月に入ってから来ている
手紙です、この
村田さんという
投書をした人のところへ。
横浜市南区榎町一の十七の
村田英信さん。来ている
場所は新潟県燕市中太田の
小黒正三さんという人です。中を読んでみるというと、この人も何べん言ったって取り合わない。そこで、ここに
朝日新聞が「
投書を追って」という、ここへ一つの見解を載せているのですね。
コンピューターの使い方が根本的に間違っていたという。これは「タイム」「ライフ」なる
雑誌の
予約をした人がいましてね。
コンピューターで、
予約申し込みをすると、つまり
料金を払ってくれというのを三回言うことになっている。そして三回言って払い込みがないというと
雑誌を送るのを打ち切る。そしてあとまた入ってくれませんかというのを五回出す。
コンピューターの
操作で出てくるやつをそのまま書いて出しているわけですね。だから、送金をしたんだけれ
ども相変わらず
請求が来るというので—これは非常にこまかく書いてあるが、時間がありませんから読みません。
それからまた、いまの
電話局のこの人の
投書についても、
朝日新聞が調べてここに書いてあります。「次に
投書のような
電話支払い料金の間違いもよくある。これは各
電話局の
度数計を
写真にとり、パンチして
コンピューターに
記録させる間に
ミスが発生する。
写真をとる時、
度数計のはしっこの
数字が不鮮明だったり、よくうつっていない場合だと、パンチする時に誤って打つことがある。いつもの月の五、六倍に
電話料がふえている時など、事前に内部で検査して
誤りを見つけることもあるそうだ。これも
機械の誤差というより、人間の誤った
操作から起る
ミスだからある程度避けることはできない。」というふうに書いて、それにしてもどうもその前後の取り扱いというのは、あまりといえば不十分であるということなんですね。まず窓口がない。一体どこがどう処理するのかさっぱりわからない。だから
加入者のほうにすれば、私はいつか冗談に言ったことがありますけれ
ども、この
拡充法のときにものを言いましたけれ
ども、
電話加入をしたら
加入者からたいへんな金を預かってなんていうことをやっているような国はないのですから、それをまた
時限立法をどんどん延長するのはレア
ケースで、こんなことはあってはならぬと私は思っておるのですけれ
ども、そうなると
そこらあたりは、これは
公社なのですから、もう少し考えてそういう点についての
サービスはしなければいかぬと思うのです。
そこで承りたいのは、これは
東京の
黒川正一さんという方、
電話番号を言っておきますが、〇三—七二一—四六六六、これは
夫婦お二人、
子供さんたちは嫁に行ってうちにはだれもいない。毎月の
受け取りがあるそうですが、通常三千円なのです。ところが四十八年二月、本年二月に二万一千円の
請求が来ている。まず
当局に抗議すると、
子供さんがいろいろなところへ
電話をかけたんじゃないですかと言ってきた。
子供さんがといったって、
子供は嫁に行っちゃって一人もいないのだ、こう言うと、それじゃ
親戚が遠くにあってそっちにおかけになったんじゃないかと言うのです。よけいなことだというんですね。それで、そんなことを言ったって
親戚は遠くにいない、みんな近くにいる、
子供も、そう言った。そうしたら、いやいや
コンピューターでございますから間違いございませんと言う。結局、あなたのほうが何かの勘違い、お間違えではないですか、でおしまいなんです。
夫婦二人で
子供は別にいないし、遠くに
親戚がない。一体これはどうすればいいんだ、それっぱなしなんです。ちゃんと書いてある。そうすると、長年三千円前後の金しか払ってないのに二万一千円。
電話がなければ不便だからしようがない、泣き泣き払っている。この
村田さんの場合は、四十五年に払って今日に至っている。これがもし
公社の側に
ミスがあったのだとすれば、
朝日新聞が調べているようにマイクロにとる、重なり合ったりあるいは端のところはわからないというようなことで一けた違っていた。二千百円なら話はわかるのですけれ
ども、二千百円という例があるのですから、この人の
請求の中には。二万一千円ですよ。こういうことになっていたとすれば、この
責任は一体だれが負うのだということですね。ゆゆしき問題ですよ。しかも、いまおっしゃるように一万件の五・四件
申告があったという
記録がある。この五・四
——泣き寝入りや、あるいはしようがないと思っておる、忙しさにまぎれて払っちゃったというようなことがどれだけあるかわからない。しかも、そのことにようやく気がついて、四十六年から
全国調査みたいな形にお変えになった。この例は四十五年です。そういう点について、
監査をする
監査装置をくっつけたからいいわというようなことでほっておかれるつもりですか。総裁いかがですか。