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土橋分科員 総務長官の非常に熱情的な発言の中には、私は了解できるものもあるわけです。
地方当該自治団体は、自分の背に腹はかえられない問題です。あなたがそう言われなくたって、地元からは、どうしてくれるんだと、神経衰弱になるほどどんどん市役所とか市
会議員さんとかに押しかけていって、どうしてくれるんだ、うちの根太の下にそんなものが埋まっておっては困るということで、これはもう切実な問題でもありますし、当該
市町村としてはもうのっぴきならないところまで追い込まれておりますから、
政府でその考えでおやりくだされば、あなたがいまお話しになったようなことは、当然それは一緒になって、いろいろな
協力体制をとったり、発掘あるいはその災害除去のためには——もう背に腹はかえられない状態ですから、これはもう申し上げるまでもないと思うのですよ。
ただ、問題は、従来のいきさつその他から見まして、
所管の官庁がはっきりしていないとか、あるいは出てくる金が非常に少なかったとか、あるいはそれをお願いする場合にも、
地方交付金というような形で、内容が非常にどんぶり勘定でわからなかったとか、こういうことになっておりますので、この点を明確にするために
所管をまず
総理府がおやりくださるということと、内部の
関係において、
防衛庁がこう言った、あるいは今度は
警察庁はこんなことも言っておる、あるいは
自治省でもこんなことを言っておるというようなことがございましても、それは国民、第三者に対しては、
政府としてあなたのほうで一本にまとめて、そういう内部のいろいろな意見の違いとか
調整を全部やっていただいて、そしてこの
市町村団体のほうへきちっとした態度を示していただく、それには
予算措置を——いまあなたも仰せになったように、非常に大事な問題なんです。ですから、これをやはり地域の——特に東京周辺あるいは大阪とかという大都市周辺では、御
承知のように、用地取得のために皆さん非常に苦しんでおるわけですね。これは小中学校の建設あるいはその他の問題でも、あなた、よく御
承知だろうと思うわけです。そうしますれば、国でやってやるということになれば、いまお話ございます——たとえば、いま速急に東久留米市の浅間町というところで、これは旧落合部落と称しておりますが、ここでも、地域住民の要請に従いまして、市のほうでは泣く泣く、ない金をしぼって日本物理探鉱という会社に依頼をして、いま探知機でさがしておるわけです。不幸なことに、もしそれが発見されたということになってくれば、
住宅地でございますから、宅地をこわすなりあるいは移転をする、あるいは児童疎開をする、病人は病院に入れる、立ち木は植えかえをする、こういう事態においてすぐ金がかかるわけですね。これを頼むだけでも二十七万の金がかかるわけです。一発いわゆる探知機によって調べると三百万円近くかかるわけです。そうしてまたその業者の方々に、表土を取り除くといえば、これでまた一発二百万とか何百万という金がかかる。最小限度、一発でも五百万以上の金がかかるのは御
承知のとおりであります。でありますから、それだけの余分な
財源を持っていない
市町村、自治体としては、こういう問題はすでに起こっておりますので、速急に、日にちはもうごく近日中に、さっそく
総理府の職員の方が出張くださいまして、現地のその
市町村団体はもうそれでやっておるわけですから、
協力をしていただいて、実際の状況を見ていただきまして、どの程度台所は苦しいかあなたも御
承知だと思いますので、その点を速急に解決をしていただきたい。
これがまあ、いろいろあなたの仰せになったこと、時間もそうたくさんございませんから、最後に、うちで責任を負うんだ、内部の
関係は私のほうで、まあいろいろな
関係あるけれ
ども、大体総括をして意見を
調整をして、
地方自治体や地域住民に私のほうからきちっとする、それで金のほうもきちっと私のほうで、いま申し上げたようないろいろな
関係があるけれ
ども、その問題については処理するだけの金はくめん、調達をいたしましょう、こういう点についてはっきりした答弁を賜われば、問題はきわめて簡易な問題であります。
各省の問題を出しますと、これは
一般の大衆や
地方自治体によってはわからぬですね。
防衛庁があんなことを言っておる、それから
自治省がこういうふうにおっしゃった、中へ入って
総理府はこういうふうな仲介の労をとったとかいろいろなことはあっても、そんなことは第三者にはわからないことであるし、また、それは話がややこしくなってしまっていけませんので、やはりあなたのほうで基本的な責任をはっきりさしていただいて、内部ではいろいろなそういう
調整をする問題もございましょうけれ
ども、
坪川総務長官の名においてきちっとそれが行なわれるようにできるかどうか、またしていただきたいわけであります。この点についてひとつ、簡単でけっこうですから……。