○日野
委員 警察との
関係では、前回いろいろ聞きましたし、去年の五月出しました仙台地裁の
判決も読んで、処分の解釈の相違点がありますが、まだきょうはここでその論議をしようとは私
考えてないので、いま申し上げましたように
国会の
意見が十分に反映した、そしてガードマン一本にしぼってこれをのかすよう、しかも
内容を見るというとかなりこまかな
注意を払っているようであります。まあ申し立て人のほうにも義務づけをしてあるようでございまして、これはいまの
事態、あれから長いことやって、法の秩序も何もないあの状態がいままで続いているということは、これはまさに法治国としてあるべき姿じゃない、これを何とかしないかというのは全体の声であります。そういうときにこの新しい地方労働
委員会の強制力がある命令が出たが、たぶんいままでのあの態度からこれに直ちに承服するということは
考えられない。そうなると、これは地労委の
決定でありますから、中央労働
委員会に提訴する道もあるでしょう。そういたしますならば、いままでの繰り返しがまだまだ先まで続くのではないかということをわれわれは憂えるのであります。そういう意味から私はいまちょうど
事態収拾のチャンスでないかと思いますから、きょうはひとつ問題を
事態収拾の点にしぼって聞きたいと思うのです。労働省の出席も頼んでいたのですが、きょうはストのために、全員出て、課長さんが出られることになっていたのが何か別の
委員会にとられてどうしても出られないから次に延ばしてくれということなので非常に残念に思っておるのですが、ここらでひとつ
事態収拾を
考えることが大事でないか。この間
法務大臣がおられないときに私質問をしたので十分
事情がわかってないと思いますが、
民事局長さんですか、
法務大臣の会社解散権の問題についていままで
調査をしたこともないしやる気もないというような答弁があったので、これは
法務大臣に直接聞こうということで残してあるわけなんです。いまも
法務大臣から
意見が述べられましたが、
法務大臣はとにかく感覚がよくて当意即妙の回答をしておられる人であることを私はよく知っているから、特に
考えていただきたいと思うのは、この間ベトナムの問題でああいう発言をして問題を起こしましたが、いまも問題になっていますが、
法務大臣のとった態度、答弁したあのことは非常にりっぱなものであると思いますし、きのうはまた私の郷里ですが、
石巻の菊田医師の問題で
法務委員会に呼ばれて答弁しているあの答弁なども、まことに適切な答弁だと私は
考えているのでありますが、こういう感覚を持った
法務大臣にひとつ、
法務省はほんとうは
法秩序を守る権限を持ったものである。いまの
事態というものはその
事態でないというようなものじゃないので、この地労委の
決定書でも十七件の
事件が起こっている。そして
関係した被害者が、けが人が七百人もあるといわれているのです、この
一つの労働争議に。こういう
事態を一体見ていていいのでしょうか。
調査をした経験がないということだけでこれを退けるわけにはいかないと思う。やはり積極的に乗り込んで
調査をして、そして適切な、いま
法務大臣の言われたように
裁判所に申請するか、やはり何か適当な措置をとるだけの新しい態度、人間尊重の政治の中でそういう態度をとることが必要でなかろうか。同時に、
あとで相談することに——きょうは見送って残念だと思うのですが、これは不当労働行為に関することですから、これは労働
大臣の直接の、労働法の七条、八条、九条の
規定によるものだと思うのですが、そこらと相談をしてこの
事態収拾策を協議する。
警察庁もすでに調べているでしょう、職安法違反とか何か、そういうものを持ち寄って相談して
事態収拾を
考えるほんとうにいい時期じゃないか、私はこう
考えているので、そういう
考えを
法務大臣は——ことに
法務大臣と官房長官と外務
大臣と協議して
事態に対処するというのがこの間の
法務大臣の態度でありますが、あれがみんなから非常に喜ばれている。いままでのような官庁なわ張りで
法務省は
法務省、労働省は労働省というようなことでは今日の
事態に対処できないのじゃないか、こういうだけの用意があってほしい。きょうは
法務大臣の
意見だけでも、必要あれば各省と相談してこの
事態収拾をやる、こういうお
考えがおありであるかどうか、一応承ります。