○湯山
委員 こまかい問題いろいろありますけれ
ども、時間も大体参りましたようですから、最後の御質問を申し上げたいと思うのです。
いろいろお聞きしておりましたが、たとえば
最低保障額の問題、それからその適用の問題、それから
年金全体が低いという問題、そのもとは
制度にもあるし、
給与にもあるというような問題、
厚生年金との比較、財源の問題、自動スライドの問題、事務費の問題、あるいは
年金を算定する基礎になる標準
給与のとり方の問題、こういうインフレのときですから、その問題あるいは通算
退職年金の
是正の問題いろいろ見てまいりますと、この
農林年金には、
共済年金全体としても同じように、根本的にといいますか、抜本的に
検討していかなければならない、改めていかなければならない問題が非常に多い、大きい問題がたくさんあるということが明らかになったと思います。ただ、非常に残念なことには、きょうの御答弁からもわかりますように、
農林省が
ほんとうに
農林省独自でこの問題を処理するという体制にない。他の
年金も同様です。総理府もそうですし、大蔵省も文部省も自治省もみなそうです。
最低保障額なんかは、共済
関係でたどっていきますと、各省ともに
最低保障額は他にならってならってで、結局
厚生年金がもとになる。そこへいくと、
厚生年金には
最低保障というものはない。だから、幽霊をみんながつかまえて、何かあるように思って寄りかかっている、それは何も足のない幽霊であるというようなのが今日の状態なので、私は、これについては、
恩給局というのがあるように、しっかりした
年金局というものがあってそしてこれを統括していくというようなことを一ぺん
考えてみる必要があるのではないか。そうしないと、私なんかは、この計算には
ほんとうに頭が痛いし、やっかいなので、もしこういう
作業を優秀なる
局長がなさったり、あるいは優秀な課長がこんな計算に追われてエネルギーを使うというのは、全くこれは
考え方によればもったいない話で、その時間があればもっとりっぱなお仕事がたくさんできるというようにさえも思います。そこで、ひとつこれらをどこか統括してそして責任をもって答弁のできる、そういうところをつくる、それで、いまやっておられるそういう余分な労力を
農林省が払わなくてもいいような
制度が
考えられるものか
考えられないものか、これを御
検討願いたいということが
一つ。そういうことなんですが、いまの体制の問題、それから抜本的な
改正の問題、これについて御答弁をいただきたいと思います。
もう一度申し上げますが、何かそういうしっかりした
共済年金と取り組む体制を
政府部内に設けることについてのお
考え、それから、とにかく早急に抜本的な改定をするための
検討をするということのお約束、この二つについて御答弁をいただきたいと思います。