○中尾政府委員 これは前に、ちょうどきょうの先生の第一番目の質問かと思いましたが、
農林省、少し情報が足らないのではないかというふうなことがございました。確かに海外の情報を的確に把握するということは、これは私の前からの持論でございまして、それだけに外務省当局に対しまする
農林省のこれまた影響ということもございましょうが、たとえばいまの対米
関係のことを一つとらえましても、ワシントン筋に日本の
農林省から送っております当局はわずかアタッシェだけでございます。
農林省はワシントンではビッゲストバイヤーなんでありますから、一番の顧客でありますから、少なくとも
農林省から二人ないし三人くらいを送って、一等書記官ではなくて、参事官クラスでも送っておくというかまえがいままでにできていなかったということがおかしい。私はそれより公使くらいが必要だ、むしろそのくらいの
考え方に立っておるのであります。またそのくらいの立場でございませんと、アメリカもそういう点においては立場立場に応じて向こうはこたえますから、それだけに立場というものをきっかり与えた審
議官クラスの人間を向こうに送らなくちゃいかぬというのが私の持論なのであります。
そういうことに基づきまして、先ほどちょっと先生のお
考えの中に、商社のほうがいち早く知っておったということでありますが、これはやはりコロンブスの卵みたいなもので、何やらいま知っておるようなことを言っても、なかなか知っておらなかったという状況もあるのでございまして、これは一がいに言えないかと思います。
ただ、先ほどのチルドジュースの問題をめ
ぐるブレンドジュースの問題、幾つか先生御
指摘なさいました。これは私どもは、私が最終的に出ていく
段階は、まとめるときの
段階の叱正を浴びせる
段階以外にないというかまえがございましたので、私はいままわりの者は出してもむしろ遠慮しておる。しかし、もうそろそろ私の出番かなという感じがしておるくらいのわけでございます。
そこで、いままでは
局長、審
議官全部そろって鋭意努力をして、全農と日園連の間に立ってやっておるわけでありまして、私自身ももうそろそろ来週ころからこの二人の言い分のどこが食い違っておるのか、どこに一体二人とも合一点を見出せないのかという点を、私自身もそこで判断をする材料を得て、そこで両者を呼びつけて話を申し上げる以外にないという心がまえでおるわけでございます。その点はいままで決してサボっておったんでも何でもないことだけは先生に御了解を願いたい。
それから、閣僚
会議がありましてバッツ農務長官も参ります。バッツ農務長官にも、このことは自由化の問題をめぐりまして、ブレンドジュースという形を遂行していく
段階の中におきまして、自由化ということは再びことあげするなということは私どもの主張ではっきり申し上げますし、また向こうでもその点は弾力性を持っております。しかし、その後、続いていく
段階で、先生が先ほど九月という目標を与えていますが、その
段階までには当然私どもはこれを一本化していくということに全力をあげて取り組んでいく。これは
農業団体というのはときにわがままなところがありまして、ときどき自分自身の
団体利益のためにかってほうだいのことを言う場合がある、これは否定し得ないと思う。そういう点は国家、民族、そういう大乗的な
見解に立って
農業団体というものは処すべきものは処せということだけは、私は大乗的な
見解として与えておきたい、こう思っておるのであります。その点はひとつおまかせいただきたい、こう思うのであります。