○湯山
委員 この問題は、いまのところは一応行管のほうから、あるいは
政府の決定ですか、五%削減がありますけれ
ども、私は林野庁の場合は一律にそれを適用することに大きな問題があるというふうに思っております。
と申しますのは、前回も申し上げましたけれ
ども、実際に国有林を守っていく基幹要員、しかも長期にわたって働いている、あるいは長期にわたって働く可能性を持っている、そういう人の半数が定員外にあるという形態に非常に問題があるのであって、それを是正した上で五%という一律適用ならば了解できますけれ
ども、その本体をそのままにしておいてなおかつ五%適用という、そこに問題がありますから、この問題はなお、森林法等の審議の際に行管なり人事院なりを呼んで、そしてそういった不合理をなくするようにわれわれもやっていかなければならないというように思いますので、ただいま長官の御答弁のようにすみやかに是正するという姿勢でやっていただきたい。そうしないと、同じようなことをやっている人が、ただ欠員があるなしという運不運で、勤務年数も同じだし、それからやっておることもほとんど同じであって、しかも給料において三千円もの差があるということは、これは何といっても矛盾ですから、そのことについてはぜひ今後御配慮願いたいと思います。
それから、いまの問題と関連してやはり考えなければならない問題は、私は国全体で現業官庁の扱いというものがたいへん違っているのじゃないか。公社ではありますけれ
ども、専売公社あたりはたばこを巻く人も箱へ詰める人もみんな定員になっております。それから同じような国の機関であっても、たとえば印刷局、これらもやはり印刷機械を扱っている人、それから印刷したものをとじる人、とにかく働いておる人はほとんどが定員内であるというようなこと、アルコール専売も同様だと思います。こういうことを考えてみますと、林野庁だけが、国有林を守っていく
ほんとうの基幹要員、それの半分にも当たる数が定員外で置かれているということはたいへん問題であって、いまちょうどこういう給与について
政府が何らかの
対策を出さなければならないという大きないい機会ですから、こういうときでなければいまのような問題を処理し解決するという機会もなかなかないと思いますので、ぜひひとつこれは政務次官にも大きい
立場からそういう差別のようなものをいつまでも残しておかないで処理していただく。そうしなければ、たとえば定員内の人と定員外の人とでは与えられる権利に差がありますから、そうすれば、おのずから義務にも差が出てくる。そうなると、今度要求のしかたというようなものもこれは一律に考えられない。またやった行動に対する責任も一律ではなくなってくる。非常に大きい問題がこれはありますので、この際、今度の給与の問題に関連してそれらの問題の根本的な解決をはかるということに御尽力をいただきたいと思います。これは以前にも同様趣旨に対して
努力するという御答弁をいただいておりますから、御答弁はいただかないでけっこうでございます。
それから第二の問題は、これも今度のに関連してですが、白ろう病で休業していろ
人たちの休業手当ですが、これにつきましては、認定当時の基準賃金が固定されている。したがって、認定が五年も前であればそのままの
状態で来ておるので、今度のようにとにかく積極的にか消極的にか、
政府のほうで仲裁裁定を待たずにこうやって案を出されるということになればそういう配慮も当然なされなければならないわけであって、この認定が過去一年、二年、三年あるいは四年、五年と古い人については当然ベースアップも考えなければならない、こういうことを申し上げて、これも善処願うことになっておりましたが、もうすでに御配慮願って処置されたか、まだなのか。まだだとすれば、いつされるか。これをひとつお
答えいただきたいと思います。