○
小沢(貞)
委員 これは
大臣がこの法律改正のときにはお見えになると思いますから、基本的に聞いてみたいと思います。
私は
国有林がいま赤字でどうのこうのというような小さい問題ではなくして、
民有林がたいへん粗放な
状態で、零細経営でというようなこの事態を踏まえて、
民有林を含めて総合的な
日本の林政というものはいま大転換期にきておる、こういう立場でものを
考えなければならない、私はこういうように
考えます。これはまた農林
大臣が法改正のときにお見えになると思いますから尋ねたいと思いますが、そういう立場からこれから見なければならないのではないか、こういうように
考えるわけです。
そこで、そういうことを踏まえて
林業基本法の三条の二、あるいは四あたりで
林業構造
改善事業を進めてきたはずであります。これは十年間にわたって進めてきたと思いますが、そういう実績、こういうものは
一体どういう成果があがっているか。こういうことはきょう時間がないから、御
答弁はまた文書でいただくことでお願いしておきますが、過去の
林業構造
改善事業というものは
一体どういう成果があがっているかということについては具体的な数字で、自画自賛でもけっこうです、はたしてそれだけのことができてきたかどうか、こういうことを、実績をひとつ文書で示していただきたいと思います。私はたいした効果があがっていないのじゃないかと思います。さらにそういう成果の上に立って今後どういうように進めていこうかという展望も、これは文書でいいと思います。文書で御
答弁いただくように、時間の節約上私はそうさせていただきたい、こう思います。
委員長、お願いいたします。
それから、最近木材がうんと上がる、こういう事態に対処して、
林業基本法の第三条の四に林産物の需給及び価格安定、流通及びその
合理化、こういうようなことについて
林野庁、農林省は責任をもってやらなければならないようなことがうたわれておるわけであります。ところが、事、志と違ってまるでそれとは逆の方向に行っているわけであります。
一体具体的に何をどういうようにやってきたか、こういうことも私はお尋ねしたいわけですが、あとで実は積極的な提案をしたいと思います。
——いまここでやってしまおうか。こういうことをやってはどうでしょうか。
農林省では野菜とか繭糸価格とか乳価とかあるいは食肉、いまも盛んに審議会でやっておるわけです。好ましい安定価格、それから上限価格といいますか、上位安定価格、下位安定価格、こういうものをつくってみんなやっているわけです。材木についてもこれからの需給の動向を見通す、それから国内の材の産出の動向を見通す、外材の
状態はどうかということを見通すならば、好ましい
基準価格、こういうものが年々想定できるのではなかろうか、私はこう思います。ことしの動向はどうであろうか、そういうことが想定できると思うのです。それで高くなったときはまた外材をたくさん輸入してくるか、国内生産を急に上げるか、そういうような方法以外にないと思いますが、ものすごく下がったようなとき、たとえばかりに下位安定価格をさらに下回るようなときには、外国から輸入してくるものに対して、そういうときにだけ発動するような、輸入課徴金ということばがいいかどうか知りませんけれ
ども、そういうようなものを取って、そういうものを価格安定あるいは民間の
林業振興のために補助金を出すというような知恵を働かしたならば、
林業基本法第三条の四にいうようなことが具体的にできるのではないか、こういうように
考えるわけです。そうしなければ、いままではまるで何の能もなく何もしなかった、こういうこととまるっきり変わりないのじゃなかろうか、こう思います。急場の提言ですから、率直に簡単でいいですから、御
答弁を願いたい。